10月前期

『宇宙捕鯨船バッカス』『猿蟹合戦とは』『隗より始めよ』


『宇宙捕鯨船バッカス』
中島望 ハルキノベルス


読始10/3 読了10/5

コメント・・・
進学校の落ちこぼれチンピラ沖田正午は人の懐を狙っていた時、町に似合わぬ美少女を見かける。
その子を助けた縁で宇宙捕鯨船に押しかけることになるのだが・・・
チンピラがピラピラしているだけでなんとなく面白くない。
死ぬような目に逢ってうっかり死んじゃえば、ってレベル。
地球は汚染され尽くされて海は灰色、赤色恒星から宇宙人の来訪/亡命により宇宙で魚が取れることを知り宇宙漁が始まっているとか、世界的には面白い感じなんだけどね。
とにかく主人公が好きになれ無いのがどうにもこうにも。
溜め中なのかね。いやでも今さらどう成長したって好きにならないし。




清水義範パスティーシュ100 一の巻
猿蟹合戦とは何か』
清水義範 ちくま文庫


読始10/6 読了10/10

コメント・・・
パスティーシュ、模倣だったか。まぁそんな感じで色々書いている。
面白いかというと少しくらいは面白いものもあったが全体的にはそれほどでもない。
多少「巧いな」と感じる点はあったが、その程度。
読むのがめんどくさいとか苦痛とか、そういう文が苦ブンガクなページの方が多くてオススメしない。




『小説・郭隗伝 隗より始めよ』
芝豪 祥伝社


読始10/11 読了10/15

コメント・・・
隗より始めよ、って言葉は覚えていても意味をすっかり忘れることしばしば。
郭隗は言う。「私を重く用いるのです。そうすれば世間はどう思うでしょう。郭隗などという無名の人物でさえ重く用いられるのだ。自分ならもっと重職につけるに違いないと」
落ち目の燕国に人材を集めるための策こそが、隗より始めよ、なのだった。
この時代は縦横家と呼ばれる口先で世界を動かす大物があふれ
また、孫子孟子荘子といった伝説レベルの学者が生きた時代。
読んでるだけで鼻息が荒くなるね(笑)




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