12月前期
『金春屋ゴメス』・『誰かのリビングデッド,2』・『ご愁傷さま二ノ宮くん,4』
『セレス』・『数えずの井戸』
『金春屋ゴメス』
西條奈加 新潮文庫
読始12/2 読了12/4
コメント・・・
タイトルといい、表紙といい、インパクトが強くてそれだけで興味を持ってしまう。
江戸がどうとか言うから時代劇なのかと思いきや、月にも人が住んでるらしい未来劇。
江戸は日本から独立したと言い張る属領扱い。
江戸の雰囲気に合わせて、あらゆる文化を排除した古式ゆかしい世界。
両親がそこの出身だったと言う辰次郎は江戸へ入国、長崎奉行金春屋ゴメスの下で働くことになる。
そんな未来だけど時代遅れの江戸で、手に負えない謎の死病「鬼赤痢」が発生して・・・
外装だけでなく内容もなんとも引き込まれる、面白い一冊だった。
『誰かのリビングデッド,2「愛情」』
海原育人 C☆ノベルス
読始12/5 読了12/7
コメント・・・
誰に作られたのか分からないハイスペックなリビングデッドのデルの主人を探すために我流魔法使い見習い練習生のプラスたちは旅に出る。
そこで出会うのはプラスの生き別れの義兄弟。
そしてデルの出自をスっ飛ばして生前の彼を知るものが?
いくつかのいろんな形の愛情が軽く流れるちょっとしたお話。
『ご愁傷さま二ノ宮くん,4』
鈴木大輔 富士見ファンタジア文庫
読始12/8 読了12/10
コメント・・・
距離感ラブコメ(笑)
北条麗華に引き回されて遊園地に行くことになった二ノ宮くん。
お互いに硬くなって距離が全く縮まらないまま一日を過ごす。
それだけ。
なんだけど結構読めるんだね。
面白いね。
『セレス』
南條竹則 講談社
読始12/11 読了12/14
コメント・・・
結論から言うと、面白くなかった。
やはり素直にいつもどおり食べ物の話を書くべきだったのだろう。
今回はネットの中の世界。
古代中国風世界に没入して生活する。
そこで起きたつまらないトラブルの話。
メインかと思われた二人の物語が突然切り捨てられてポカーン(爆)
『数えずの井戸』
京極夏彦 中央公論社
読始12/15 読了12/19
コメント・・・
むむむ、面白い。
モトネタはただの番町皿屋敷なのに、よくもまぁこんなに話を広げるものだ。
どこか心の欠けた、ヒビの入った人たちが集まってくる。
そして彼らが欠けを補っていれば良かったのだろうがただ集まっただけだった。
するとそれはヒビだらけの塊となる。
何か衝撃があればバラバラになってしまう。そんなものに。
そして、砕ける。
イライラの募る一冊だけど、面白いんだよなぁ。
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