8月後期
『嶽神忍風,1』・『三国志,4』・『お前、おもろい芸をする』
『俺が俺に殺されて』・『グイン・サーガ,24』・『ゼロの使い魔,5』
『完全犯罪研究会』
『嶽神忍風,一 白銀渡り』
長谷川卓 C☆ノベルス
読始8/16 読了8/17
コメント・・・
信長の激しい攻めにより武田家は滅亡寸前だった。
伏兵にあい死を覚悟した勝頼だが目の前に一人の男が飛び出す。
つい先日、奥に塩と味噌を恵んでもらったおかげで生き長らえたはぐれ渡り、山の者である。
蛇塚の多十。顔の一文字傷は掟破りの印。
若君を逃がすだけなら山の者の能力にかけて守りきると。
そんな彼が武田家の隠し金を狙う各種勢力から逃げ回りつつ、ちょっとカッコ付けすぎたかなぁと後悔しながら旅を続ける。
真田幸村は金狙いのやや悪党ポジションかな。
弱小国は色々と物入りだからね。
『三国志 四の巻 列肆の星』
北方謙三 時代小説文庫
読始8/18 読了8/19
コメント・・・
曹操と袁紹がにらみ合う。
三国志大戦で袁贔屓の者としてはもう少し袁紹が無能だったら・・・と呪わざるを得ない。
全部、田豊と沮授に丸投げしていれば曹操は潰れていたかもしれない。
だが曹操は賭けに勝った。全ての策が上手く回り、袁紹の締め付けを喰いちぎる。
劉備周りでは、関羽が顔良を斬っただけでサクっと曹操とお別れ。
孫策は于吉エピソード抜きで命を落とす。まぁかなり美しさに欠けるブザマな話だから孫策的にはラッキーかもしれないが(笑)
ともかく三国志なんてのはネタの割れた話をいかに面白く読ませるかという厄介な代物だな。
『お前、おもろい芸をする
出雲の神と僕の八十八日』
川村誠 文芸社
読始8/21 読了8/23
コメント・・・
とある神様が休暇を取ろうと思い立った。
入れ物を準備せいと、神が中に入っても世界に革変を及ぼさないような、なんの能力も持たない、なんで生きているのか不思議なような人物・・・
ちょうど、交通事故で死んでしまった加藤真一がその入れ物に選ばれた。
と言っても神様が体を使ってハッスルすると言うわけでもなく、加藤の動くに任せのんびり観察見物。
生活のために口を出したり、宝くじを当てたりと多少の動きは見せるが。
復活後、人間時間で八十八日したら神様が抜けて死んでしまう加藤の運命やいかに。
タイトルのセリフが予想しないタイミングで出てきたことに、主に驚いたかな(笑)
『俺が俺に殺されて』
蒼井上鷹 NONノベル
読始8/23 読了8/25
コメント・・・
タイトルに惹かれて借りてみたものの、うむ、どうも作者との相性がよろしくない。
っていうか読み終わるまでこないだ物足りなかった出られない五人の作者と気付いて無いし(爆)
殺された主人公は、目が覚めたら自分を殺した相手の体に乗り移っていた。
なんじゃこりゃとパニックになりつつ、なんとかしようとアタフタする。
自分では無い視点から見た世界はいろいろと思いもよらぬもので驚いたり落ち込んだり。
でもまあ・・・好きになれないんよ。
『グイン・サーガ,24 赤い街道の盗賊』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA
読始8/26 読了8/27
コメント・・・
スカっとしない出だし。
ノスフェラスの奥地で被爆してボロボロになったスカールにテンションが落ちる。
タイトルのイシュトヴァーンは歪んで澱んでるけどまぁまぁ。
そして意外にも出番のあるグイン(笑)
この豹頭が出てくるとなぜかしらないがひたすらテンションが上がる。
トータルではやや上り調子の内容ということか。
『ゼロの使い魔,5
<トリスタニアの休日>』
ヤマグチノボル MF文庫
読始8/28 読了8/29
コメント・・・
合間ストーリー。
ルイズとサイトは町に潜み様々なウワサを掻き集めて女王陛下に送信するという仕事に付くが。
オカマの変態店主が仕切るメイド喫茶/酒場で暴れまくり。
嫉妬の炎が、客の態度が、ルイズのストレスの全てが、サイトに突き刺さる。
そして無口なタバサとエロスな情熱のキュルケという正反対キャラが親友になった話。
ついでにアンリエッタ女王の心労な話。っていうかサブタイトルな展開。
短編連作だね。
『完全犯罪研究部』
汀こるもの 講談社ノベルス
読始8/29 読了9/1
コメント・・・
パーフェクトクライムクラブだからバクマンのアレとは違ってPCC。
ミステリー研究会だったその部はなんとなくこうなった?
殺された姉のコスプレをする妹、何も無い少年、特技持ちの変態たち。
彼らにかき回されて頭が痛いと言うより命の心配すら必要な顧問女教師。
短編で次々に事件と解決と。
読み進めやすさはバツグンだったけど、学園青春系としては古野まほろのほうがいいかなぁ。
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