9月後期

『藪枯らし純次』『学校の階段4』『嶽神忍風,三』
『逆説探偵』


『藪枯らし純次』
船戸与一 徳間書店


読始9/19 読了9/26

コメント・・・
ひなびた、というより終わりかかっている温泉場、赤猿温泉郷。
母と姉を自殺で失った男が、そこに戻ってきた。
村人は彼を恐れ、町長は古馴染みの興信所所長に声をかける。
そして派遣された高倉圭介。
だが純次には直接手を出すつもりは無いという。
ただ、人々を惑わす曲、マディマッドネスを流すジャズバーを開いたのみ。
赤猿温泉郷はとんでもないことになる・・・
序盤は暗すぎて失敗かと思ったんだが、高倉圭介と一緒に赤猿温泉郷の謎に引き込まれていく。
泥沼の底からレンコンを探し出すような物語(どんなやねん



『学校の階段4』
櫂末高彰 ファミ通文庫


読始9/27 読了9/27

コメント・・・
学校を全力で走り回る、はた迷惑な青春小説。
やはり読んでいるだけで疲れてくる。
ルートを五往復とか読んでるだけでバテバテだ。
そして毎度おなじみ、ボディビル部の大暴走。
メインストーリーは三枝先輩の引退物語。
かつて負けた副部長に勝利してあとくされなく出て行く。
その話を知り、部員は全員で試合を挑むことに。
勝って彼を引き止めるのだ。どんな事情があろうとも。




『嶽神忍風,三 湖底の黄金』
長谷川卓 C☆ノベルス


読始9/28 読了9/29

コメント・・・
ついに最終巻。
武田家の遺金を狙う勢力から若君を逃がし続けるひとり渡り蛇塚の多十。
徳川が繰り出す伊賀をしりぞけるも、次はさらに危険な伊賀の一派、朽木一族を投入する。
一方、多十にも色々な協力者が現れる。
むむむ、熱くて、好みの展開だよ。
オチはだいたい計算の範囲内だったけど十分満足できた。




『逆説探偵 13人の申し分なき重罪人
鳥飼否宇 双葉社


読始9/30 読了10/1

コメント・・・
短編連作推理っぽい小説。
主人公、もしくは狂言回し、あるいはただのピエロ。
43歳の警察官、五龍神田はホームレスの元締めと親しくして情報を入手する。
ある日現れた新人ホームレスじっとくがポロリとこぼす事件の真相。
そういうことか!と反応する五龍神田を笑えるようになればOK
そういう話。




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