7月前期

『ボッコちゃん』『姿三四郎、人の巻』
『ハッピー・リタイアメント』
『氷の海のガレオン/オルタ』



『ボッコちゃん』
星新一 新潮文庫


読始7/3 読了7/5

コメント・・・
有名らしい表題作はそれほどインパクトを感じなかった。
こ れ だ ! って思ったのは「殺し屋ですのよ」うまいと思った。実にいいオチ。
そして「気前のいい家」
ほどほど満足という作品は多数。
基本ブラックジョークだけど、楽しめた。




『姿三四郎 人の巻』
富田常雄 講談社大衆文学館


読始7/6 読了7/9

コメント・・・
熱血柔道物語という感は薄く、悩める若人姿三四郎って感じ。
今さらだが次から次に武術対決という物語ではないのだ。
そういうつもりで読むと面白くないかもしれない。
特にこの辺りでは戦いたくない、戦うのは正しいことなのかと悩みまくっているわけで。
そして、予想は出来ていたが衝撃的な展開。
X武術物 O青春物 と読めるなら。




『ハッピー・リタイアメント』
浅田次郎 幻冬舎


読始7/10 読了7/13

コメント・・・
JAMSなる天下り用のハコにやってきた財務省と自衛隊の微妙な立場だった者2人。
することが無いので仕事をすることにした。
法的な返却期限の切れた借金の回収。
もともと別に返してもらえると期待しているわけでもなく、債権放棄のハンコを貰うだけでも意味はあると、動く。
が、借金踏み倒しという心に残ったしこりの処理として意外と返してくれる人もいて。
でも最後はウギャー。いや笑えないな。うん。




『氷の海のガレオン/オルタ』
木地雅映子 ピュアフル文庫


読始7/14 読了7/15

コメント・・・
何度も読みたくなるヤングアダルトの名作。
らしいけど、ピンとこなかった。
ちょっと変わった子供が生きていくのは大変だということを理解したり
オルタの方はちょっと変な子とそういう生き方をしていたせいでそう育ててしまった親の悩みというか。
まぁ親=作者みたいなんだけど。
いじめ/自殺問題が頻発している今には、必要かもしれない。




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