8月後期

『ミステリー通り商店街』『グイン・サーガ,32』『私と悪魔の100の問答』
『天才魔法少女トリオがいく!』『アンダカの怪造学,7』『史上最強の内閣』
『四千万歩の男,2』『陽気なギャングが地球を回す』


『ミステリー通り商店街』
室積光 祥伝社


読始8/16 読了8/16

コメント・・・
田舎の酒屋を継ぐために出版社を退職した鳥越は、後を任せた後輩から電話で作家が消えたとの連絡を受ける。
どうせ時間は余っているのだからと色々調べて辿り着いたその町にはミステリー通り商店街なる看板がかかっていた。
話のノンビリさに事件がマジなのかネタなのか。
むしろそっちに謎要素を感じさえもする。
ミステリごっこが好きな住人に囲まれて鳥越は色々苦労するのだ。




『グイン・サーガ,32 ヤヌスの戦い』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA


読始8/17 読了8/19

コメント・・・
戦なんぞで死ぬもんか、オレは王になる運命にあるんだと張り切るイシュトヴァーン。
が、ふと思ってしまう。なら王になったらどうなる? 一瞬の不安。
なかなか進展しない戦場。
影ではアルドナリスが魔法使いを使って状況に手を出そうとするが。
進行低速。




『私と悪魔の100の問答』
上遠野浩平 講談社


読始8/20 読了8/20

コメント・・・
親の不始末で、謎の人物でびる屋とやらと会見することになった女子高生葛葉紅葉。
人形のハズレくんに次々と良く分からない質問をされるだけ。
人が当たり前だと思っている当たり前にメスを入れる?
って言うとかっこいいけど、作者も言うとおり別にたいした話じゃない。




『天才魔法少女トリオがいく!
それは、卒業からはじまるのだよ
山本豪志 トクマノベルスEDGE


読始8/21 読了8/23

コメント・・・
マジカルミステリー?
魔法学園で起きた事故?自殺?他殺?事件。
調査のために強力な魔法調査団が派遣されてくるが、彼らと同時に学園の能力はあるが問題児的三人組も推理活動を開始する。
しかし、イマイチ推理は無理かな。
たとえば西澤保彦だと超能力を使うとしても条件整理はしてくれるんだけど、この話は魔法に何ができるかなどの説明がないのでどうにもならない。
まぁ女の子がギャーギャー騒ぐのをながめる程度か。




『アンダカの怪造学Z
Pandora OnlyOne』
日日日 角川スニーカー文庫


読始8/24 読了8/24

コメント・・・
ついに最終章か。
復活した魔王は人間界を、いや今のところはただ一人、怪造学会の総長、激流院潮静のみ狙う。
人間側の秘密兵器は独唱五番パンドラオンリーワン
それを使える可能性のある空井伊依は独唱に飲み込まれて四苦八苦。
そもそもモンスターは友達という伊依は闘いたくないのだが。
スカートを釣り上げられたり花嫁衣裳を着たりする不思議な物語。




『史上最強の内閣』
室積光 小学館


読始8/25 読了8/26

コメント・・・
数日前にも室積光を読んだが、ちょうど目の前に未読が転がっていたので。
世界各国を相手に外交を回しきれなくなって内閣は両手を挙げて逃げ出すことにした。
彼らが呼び出したのは京都に居た影の内閣。
平和な時代には無能な政治家でもなんとかなるが、緊急時はそうもいかない。
さまざまなスペシャリストが、とりあえず北朝鮮関係の処理に全力で当たる。
首相は、どっしりかまえて余裕があるタイプ、かな。
とりあえずこういう妄想でもしなければ今の政治は見てらんないという見本のような。
なかなか面白い。




『四千万歩の男(二)』
井上ひさし 講談社文庫


読始8/27 読了8/30

コメント・・・
ようやく蝦夷に渡り、測量も本番に。
だが、地形天候がどうとかでは無く、人間関係政治関係がグダグダとまとわりついて仕事を邪魔する。
日本人に迫害され、反撃を狙うアイヌのコシャマイン党。
アイヌに同情的な常識人、伊能忠敬はそれなりにアイヌの協力を得られるが。
逆に日本人には命を狙われることも。
まったくやってられないのである。




『陽気なギャングが地球を回す』
伊坂幸太郎 祥伝社文庫


読始8/31 読了9/2

コメント・・・
あることで知り合い、そして銀行強盗になった4人組。
彼らは陽気に銀行を襲う。
だが最近ここらでは現金輸送車ジャックも発生しているらしく。
犯罪者と犯罪者がニアミス。
さてさてややこしいことになってきましたよ、って感じのピカレスクでいいのかな。
マンガ版魔王を読んでいたから展開に心配もあったけど、そこまでダークにはならなかった。
むしろ面白キャラを見せ付けられた。
なかなか面白い。




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