12月後期

『ヒルクライマー』『死なない男に恋した少女』
『魔王城一限目』『四千万歩の男,四』



『ヒルクライマー』
高千穂遙 小学館


読始12/17 読了12/19

コメント・・・
SF書きのベテランが乗り始めた自転車を題材に書いてみました。
ひたすらしんどい、山登りに命をかける男たち(女も居るよ)
偶然通りかかったメタボ系サラリーマンは大会で何かを見て、ハマった。
また友人を失った元陸上部員の大学中退生も形見分けで貰ったロードレーサーで走り始めた。
色々あった二人がついにヒルクライム大会で勝負を。
それなりに熱いんだけど、なんか物足りないというか。
乗ってる人じゃないとわからない感があるのかな?




『死なない男に恋した少女』
空埜一樹 HJ文庫


読始12/20 読了12/21

コメント・・・
桐崎恭子の殺人現場に通りかかった少年、乃出狗人は刺されて倒れた。
が、彼は死なない体質だったので彼女が消え去ってから起き上がった。
が、彼女は彼のクラスに編入される転校生であった。
肉を切りたくてたまらない恭子は死なない狗人にバッチリ惚れるのであった。
その辺は別にいいけど、近場の不良たちにも普通に不死身が知られているというか見せ付けるようなのはどうなのかなって。
実験材料にされないかな、と設定に疑問がわいてしまうのが問題だろうか。




『魔王城 一限目』
田口仙年堂 ファミ通文庫


読始12/22 読了12/25

コメント・・・
戦場で魔法医療軍医だったエイゴは上官に逆らったことで田舎に飛ばされる。
そこは学校だった。
魔人と呼ばれる、強大すぎる魔力を持って生まれた子供たちが集められた。
嫌われながらも心を通わせていくほのぼのストーリー。
かと思ったらとんでもなくドシリアスへと変化して悲しみメーターが上がる。
困った話である。




『四千万歩の男,四』
井上ひさし 文庫


読始12/26 読了1/2

コメント・・・
ひたすら歩いて地図を作ったというのは伊能忠敬、立派なものだが。
だが、それ以上に面倒な役人との人間付き合いを乗り越えた先に地図があるということに感服する。
子午線一度の距離を求め天文地理学に名を残したいという欲があるとはいえ、幕府からは些少の資金しか得られず、ほぼ自腹。
そしてうんざりするほどの書類のやり取り。
歩いたことよりも評価したい。
今回は地元、横浜周辺の物語。
余計なトラブルに巻き込まれて全然仕事は進まないのだが・・・




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