5月後期

『バカとテストと召喚獣,3』『特等添乗員αの難事件1』『ミミズクと夜の王』
『魔境の女王陛下』『影執事マルクの手違い』『赤い糸の呻き』



『バカとテストと召喚獣,3』
井上堅二 ファミ通文庫


読始5/16 読了5/17

コメント・・・
学力強化合宿なるイベントに文月学園の生徒たちは向かう。
色々あって正面突破で女湯を覗きに行く男子生徒面々。
突破するためには召喚獣に力を持たせなければならない。
そしてその力の源はテストの得点であり、点を取るためには勉強が必要。
というわけで教師陣は敢えて男子を閉じ込めたりはせずに、通路をふさぐ壁となり彼らを撃退する姿勢を見せる。
彼らの未来はどっちだ。




『特等添乗員αの難事件T』
松岡圭祐 角川文庫


読始5/18 読了5/20

コメント・・・
これは、失敗したか。
タイトルの感じから関係あるかもしれないとは思っていたが、やはり万能鑑定士の続編もしくはスピンオフ的並列ストーリー。
まだ万能鑑定士読んで無いんだよ。
まぁ論理的推理の鑑定士に対して水平思考の添乗員、浅倉絢奈が官僚の壱条那沖に能力を見出され、開発される。
閃き型の思考、ラテラルシンキングで旅行先のトラブルは全解決。
と、まぁ、気楽な一冊。
一件の大きなヤマを処理するのではなく、小さなものをちょいちょいと処理する感じ。




『ミミズクと夜の王』
紅玉いづき 電撃文庫


読始5/21 読了5/23

コメント・・・
なんというか、物語だなぁ、と。
小説と物語が厳密にどう分類されるかはわからないけど、拙者の場合は物語だなぁ、と思った。
なお、あとがきかいせつの有川浩はお伽噺と書いている。
おそらく同じ何かを感じたのだろう。そういう雰囲気のお話なのだ。
ミミズクと名乗る奴隷少女、そんな生活だったから学も無くバカっぽい少女が夜の森で闇の王様に出会い
あたしのこと食べてくれませんかぁ、と始まる物語。
大体において思ったとおりに展開していくけど、なんというか、胸に沁みる。
いいなぁ、と思う。
電撃大賞なだけはあるなぁと満足感十分の一冊だった。




『薬師寺涼子の怪奇事件簿
魔境の女王陛下』
田中芳樹 講談社ノベルス


読始5/24 読了5/26

コメント・・・
まぁ、あいかわらず、最近の事件を持ち出して社会や政治をグチりつつ涼子の冒険が進む。
今回はよりによってシベリアに逃げ込んだらしい猟奇殺人鬼を追って、逮捕権も無いのに乗り込んでいく。
話のスジは・・・無いようなものだなぁ。
上に書いたように世界の事件アレコレをグチって歩いているうちに敵が現れて撃破して終わる。
そんな感じ。




『影執事マルクの手違い』
手島史詞 富士見ファンタジア文庫


読始5/27 読了5/28

コメント・・・
シリーズが結構出ていたもののなんとなく手を出す機会の無かった一冊。
執事モノと言えば基本女子向けだったりするし(笑)
まぁとりあえず、影使いの用心棒だったマルク・マルドゥークくんが暗殺対象の美少女当主エルミナに返り討ちになってお使えすることになる物語。
まだナゾはナゾだらけで、とりあえずマルクの過去というか出自が語られた程度。
面白くなるかどうかは乞うご期待、で。




『赤い糸の呻き』
西澤保彦 東京創元社


読始5/29 読了6/1

コメント・・・
いろんなテイストの短編集。
パズラー。動機、そして沈黙に続く3冊目のノンシリーズ短編集とのこと。
最近の流れはアレかな。
初期=超能力犯罪。中期=暗い暗い心の闇。最近=超動機系。
つまり、ありえなさすぎる同期に「なんでやねん!」って突っ込むタイプの話。
それだけに推理するのはちょっと無理だろうと思わざるを得ない。
赤い糸の最後のオチはワリとお約束で読めてたけどね。




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