1月後期

『四千万歩の男,5』『戦う司書と絶望の魔王』『魔王城二限目』
『善人長屋』『戦う司書と世界の力』



『四千万歩の男,5』
井上ひさし 講談社文庫


読始1/16 読了1/23

コメント・・・
地図の制作はイマイチ進行していない。のだが最終巻
道中に色々な人と出会い、そっちの事件に引きずられてしまう。
今回出合うのは若き日の二宮金次郎。
金にうるさい男だが商人になれば良かったのにと言われると芸の無いヤツだなぁという表情をする。
農民が農民のまま賢くなるべきだという考えか。
そんなこんなで地図作りと言うよりも伊能忠敬漫遊記とでも言うべき流れになりつつあるこの本。
最後の(完)の文字を見たとき「れあっ?!!」と叫んでしまうほどの唐突な終了。
裏表紙を見て最終巻だよね?続きは無いんだよね?と確認してしまった。




『戦う司書と絶望の魔王』
山形石雄 スーパーダッシュ文庫


読始1/24 読了1/25

コメント・・・
人間を滅ぼすことに決めたルルタ。
なぜ彼がそうなったのか。
数千年前の物語がいくつかの角度から書かれる。
彼に食われた本/魂の物語も加わって実に何がどうなってるのか気になってしまう。
次の最終回で終末は訪れるのか、幸せが世界を救うのか、暴力が終末を吹き飛ばすのか。
実に気になる物語である。




『魔王城 二限目』
田口仙年堂 ファミ通文庫


読始1/26 読了1/27

コメント・・・
すさまじい魔力を持って生まれてしまった子供たち、通称魔人。
彼らを集めて作られた学校の教育係エイゴ・ノイマンの心の呼び名が魔王城。
魔人を恐れる一般人と、人里に出ることを諦めた子供たちを繋ぐためエイゴは駆け回る。
そしてようやく社会科見学までこぎつけたが。
狂信者の登場で反吐が出るようなブラックストーリー込みのほのぼの。




『善人長屋』
西條奈加 新潮社


読始1/28 読了1/29

コメント・・・
金春屋ゴメスでインパクトをくれた西條奈加の本。
善人長屋と呼ばれるその長屋に住むのは実は全員が犯罪者であった。
そんな長屋にうっかり人違いで住まうことになった本当の善人の錠前屋の加助。
長屋の連中は彼が次から次に担ぎこんでくる面倒な人助けに振り回されることになるのであった。
イキオイ重視の短編連作。
今回は不思議都市江戸シティではなく普通の江戸のようだ。




『戦う司書と世界の力』
山形石雄 スーパーダッシュ文庫


読始1/30 読了1/31

コメント・・・
もうイキオイに乗って最終巻まで手を付けることにした。
戦場はルルタの腹の中。
食べた本の持ち主が実体化して反逆する。
世界はルルタに、ニーニウに絶望を諦めさせることが出来るのか。
最後はまぁお約束だなぁとは思ったけど、シリーズ全体で満足できるパワフルな作品であった。
ただ、表紙のハミュッツがエロいので青少年には買いにくいか(笑)




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