5月後期
『真夜中のパン屋さん』・『カウンセラー完全版』・『ライトノベルの楽しい書き方,2』
『安吾戦国痛快短編集』・『グイン・サーガ,43』
『真夜中のパン屋さん
午前0時のレシピ』
大沼紀子 ポプラ文庫
読始5/20 読了5/21
コメント・・・
あぁ、なんかドラマやってたっけ?と借りてみた。
アニメ化作品に比べてドラマ化作品の原作ってのはワリと図書館に転がってることが多い。
ドラマ見る層は本を読まないんだな(決め付け
とりあえず、いじめや育児放棄や色々と現代の闇をパンの暖かさでくるんだようなお話。
ストーリーもキャラも悪くないけど、闇は気に入らないし、パン屋の二人はあまり目立ってないような(笑)
ドラマ化するだけの面白さはあるね。
『カウンセラー 完全版』
松岡圭祐 角川文庫
読始5/22 読了5/23
コメント・・・
音楽によって子供たちの心を開かせる能力を持った音楽教師、響野由佳里。
文部省から賞をもらい調子に乗っていたところで最悪の事件が起きる。
少年法で守られた少年による一家惨殺。
精神が壊れかけた由佳里に臨床心理士嵯峨敏也が押しかけ治療を考える。
嵯峨のキメ台詞、良いんだか悪いんだか「命は救えなくても心は救う」
まぁ今さらだけど、少年法は何のためにあって何を救うのかって話だな。
むしろ被害者心理をだいこんおろしでゴシゴシ削るぐらい不愉快なだけじゃないかと。
この本が書いてるのはそういう方向じゃ無いけどね。あえて書かないのかもしれないが。
『ライトノベルの楽しい書き方,2』
本田透 GA文庫
読始5/26 読了5/27
コメント・・・
前回は悪い印象が強かったけど、今回は面白かった。
とはいえ、お約束面白いとか定番面白いとかそんな感じでオリジナル面白いと言う気はしない。
小説の続編を書くために三角関係の研究と言うことで心夏は刺客としてぽんぽんを送り込んだ。
らぶりぃでふぁんしぃで天然ドジっこでふわふわしていて、実に女の子なぽんぽん。
流鏑馬剣は自分のなりたい理想の女の子像が暫定彼氏の周りをチョロチョロして気が気ではない。
カッコイイクールビューティーである自分にコンプレックスをもつ彼女は嫉妬にもだえ苦しむのであった。
『安吾 戦国痛快短編集』
坂口安吾 PHP文庫
読始5/28 読了5/30
コメント・・・
なんとなくネガティブな雰囲気を感じる坂口安吾が痛快を書くのか?と、読んでみる。
まぁそれなりに、かな。
斉藤道三はまぁいいとしても、上杉謙信はよくわからない。
秀吉の晩年の愚行を言い訳するような、だけど全然どうにもならない、狂人遺書。
キリシタンと宣教師らの惨殺と飽くなき挑戦の歴史、イノチガケ。
悲惨で凄惨過ぎて逆に笑えてくる。
日本で宣教師が殺されると殉教なされたと悲しみと感激の涙を流しオレがオレがと次の宣教師が日本を目指す。
そして捕まって殺されて・・・
もうね、アホかと。宣教師も、将軍も。
しかしどうするのがベストだったかということになるとそれはそれでまた答えに悩む。
そもそも庶民が宗教に頼るのは為政者が無能だからだよなぁ。
生活苦が宗教になるなら生活を楽にさせりゃいいのだ。
やれやれだぜ。
そんなわけで興味深い一冊ではあったけど、痛快とは言いがたいと思う。
『グイン・サーガ,43 エルザイムの戦い』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA
読始5/31 読了6/2
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ついに連合軍はユラニア侵攻に動き出す。
皇女を求めて、容赦なく全滅壊滅の勢いで。
そしてダリウスとの直接対決。
呪いの言葉が叩きつけられる。
ユラニアの兵士だったばかりに最強軍団黒竜騎士団に襲われる悲しみ。
実に皆殺しなのが残念である。
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