7月後期
『グイン・サーガ,45』・『カラクリ荘の異人たち4』・『影執事マルクの天敵』
『スポーツマン一刀斎』・『冠婚葬祭』・『薄妃の恋』
『飾られた記号』・『グイン・サーガ外伝,10』
『グイン・サーガ,45 ユラニアの少年』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA
読始7/16 読了7/17
コメント・・・
グインは皇女を求めて異世界へと旅立ってしまった。
そして置いて行かれたイシュトヴァーンは嵐の中荒れ狂い、ユラニアに再び戦争が起きるかとまで思わせる。
単独で走り回っているときに見つけた、戦争難民少年リーロ。
ヴァラキアの弟分ヨナに似ているように感じたのは彼と同じミロク教徒だったからか。
少年の相手をしているうちに心が安定してきたイシュトヴァーン。
戦後会議なんかにゃ興味は無いのだ。
そして陰謀大好きなアリとタルーが驚きの新戦略を炸裂させる。
『カラクリ荘の異人たち4 〜春来るあやかし〜』
霜島ケイ GA文庫
読始7/18 読了7/20
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一応完結?
カラクリ荘の住人、妖怪たち、クラスメイトの和泉采菜。
いろんなキャラと接することで少しずつ心が溶けていく阿川太一。
そしてようやく笑顔を取り戻すのだ。
なんというか・・・
じつに不思議に心に沁みるイイ感じの物語だった。
しんみりと良い。
もう少し続きが読みたい。
『影執事マルクの忘却』
手島史詞 富士見ファンタジア文庫
読始7/21 読了7/22
コメント・・・
というタイトルだが忘却したのはマルクではなく雇い主のエルミナお嬢様である。
一部記憶喪失の彼女を元に戻そうと町まで出向いたがいろいろなトラブルがあって。
町に到着した二人の能力者。
マルクの昔なじみとカナメの昔なじみ。
果たしてその目的は。
それにしてもものすごい勢いでエルミナのところの使用人は増えていくのである。
『スポーツマン一刀斎』
五味康祐 大衆文学館
読始7/23 読了7/25
コメント・・・
17代目伊藤一刀斎が山から下りてきて野球をやる。
という、キテレツな話なのだが、最後まで読んでこれはスポーツマンかなぁ?とだけは首をひねる。
別に野球に燃えているわけではなく、ただ腕を見込まれ請われて球団に入るだけで、その先熱い練習をするわけでもなく、ただ剣の才能で玉を打ち返す。
そして都会に降りてきた理由がいろいろな女性と交わる色事修行のためというのだからして。
古い時代のこともあり、99%の実名実在人物が出てくるので驚かされる。
いや、ほとんど知らない人なんだけど。
ともかく話はそれなりに面白かった。けどスポーツマンというのはどうかなぁというしこりだけが残る。
『迷ったときの三択式冠婚葬祭』
清水勝美 草思社
読始7/26 読了7/27
コメント・・・
ばーちゃんの葬式に合わせて勉強してみる気になった。
三択式というのは三つの答えのうちどれが正解でしょうという形ではなく、状況に応じてこのような対処がありますと3パターンの回答がある、というものである。
筆者が相談センター職員だったころに集めた質問と回答によるらしい。
とりあえず今は特に必要の無い情報だったが、冠婚葬祭の勉強にはなったかな。
『薄妃の恋』
仁木英之 新潮社
読始7/28 読了7/29
コメント・・・
僕僕先生シリーズ。二巻のはず。
旅立ってしまった僕僕にまた会える日を信じて、習った薬草学で患者を救い続けていた王弁。
やっと戻ってきた彼女と中国ぶらり旅という短編集。
料理勝負や人の恋。妖怪神仙現れて、おろおろふためく王弁の、行き着く先はどっちになるか。
その裏でちらちらと見え隠れする黒道士の目的は?
『飾られた記号 The Last Object』
佐竹彬 電撃文庫
読始7/28 読了7/30
コメント・・・
情報学。物質の情報を書き換え・・・たとえば紙で核シェルターを作ってしまうような。
そんな魔法科学のようなものがある世界で、起きた殺人事件。
能力者の集まる学園で犯人は何者か。
まぁ・・・主役というか語り部のキャラがうっとうしくて面白くなかった。
めんどくせー女。という印象ばかりが作品に残る。
探偵役もスカっとしない。
ま、好みの話ではないな。
『グイン・サーガ外伝,10 幽霊島の戦士』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA
読始7/31 読了8/1
コメント・・・
本編でしばらく出番のないグインの物語。
ユラニアから姿を消したグインは死の都ゾルーディアを目指して走っていた。
亡霊都市となり彷徨うゾルーディアへの道案内はカラスの魔女。待っているのは呪われた魂たち。
結局どの部分が書きたかったのかな?
世界のすべては豹頭王の下に付きたがっている、とか?
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