9月前期

『考えすぎた人』『悲惨伝』『グイン・サーガ,46』



『考えすぎた人 お笑い哲学者列伝』
清水義範 新潮社


読始9/4 読了9/5

コメント・・・
12人の哲学者の考えをお笑いにした短編集。
最初のソクラテスあたりはわかりやすいからギャグも冴えるのだが、どんどん哲学の理論そのものがわからなくなってくるとギャグに変換することもできずワケワカランとなってくる。
中盤程度まではフムフムなるほどと言えるけど、作者もかなり苦しんだようだ。
まぁ読みやすいところまで読むという無責任な読み方もありかな(笑)




『悲惨伝』
西尾維新 講談社ノベルス


読始9/7 読了9/10

コメント・・・
二巻が悲痛(ツー)で今回が惨(さん)
それにしても最初の展開、つまり地球が人類を殺そうとして、人類が地球に立ち向かう。
そんなことが忘れられたように、空は四国ゲームに必死である。
閉鎖空間四国で、死のペナルティを回避しながらそれらペナルティを避けるためのルールを集める。
小説だからついつい忘れてしまうが、少年は魔法を使うために魔法少女のコスチュームを着ている。
実に困ったものである。




『グイン・サーガ,46 闇の中の怨霊』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA


読始9/11 読了9/15

コメント・・・
イシュトヴァーンがモンゴールに帰る日が近づいていた。
それは弟分としてかわいがっていた戦争孤児のリーロとの別れも近づくということで。
一方、ユラニアの第二皇女ネリィはイノシシのような姿態で色仕掛けを考えていた。
キリッと男らしく決めていればある程度見られるのに、似合いもしないピンク趣味が世界を揺るがす・・・ことはない。
こっそりと行動したからね(笑)
アリも色々と陰謀を企んでいたのだが、モンゴールにイシュトヴァーンの親同然というカメロン提督が仕官してきたことに発狂して暴走する。
そのちょっと前に知識のためならそれなりに懐が深いようなところを見せていたのに感心しかけていたから、ズッコケる。




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