9月後期
『閻魔の世直し』・『大江戸釣客伝(上)』・『大江戸釣客伝(下)』
『電波女と青春男』・『僕は友達が少ない』・『さびしい女神』
『善人長屋 閻魔の世直し』
西條奈加 新潮社
読始9/16 読了9/17
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江戸の町に現れた閻魔組。
街の要になっていた裏の世界の大親分を次々と襲い斬殺。
悪の枢軸を倒したとうそぶくものの、頭を抑えられていた小虫やら他所からの流れ者やらが暴れだし、むしろ江戸は乱れる。
善人長屋の面々がなんとかすべぇと動き出すが、陰のあるキレ者町方に睨まれ動きにくい。
果たして江戸はどうなってしまうのか?
スリリングなミステリーと言ってもいいかな。
『大江戸釣客伝(上)』
夢枕獏 講談社
読始9/18 読了9/20
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江戸時代の、将軍は綱吉。
職業年齢を問わず数多くの釣りを愛する人たち。
彼らによって釣りの魅力、釣りをする人の魅力が語られる。
そんな彼らにじわじわと近づく生類憐みの令の影。
嫌なオーラを吹き飛ばすように必死に釣りに向き合う彼ら。
『大江戸釣客伝(下)』
夢枕獏 講談社
読始9/21 読了9/23
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ついに発令された生類憐れみ。
これ自体は非常に有名だが、細々と修正を加えながら100回以上も出されたというのはなかなか知らない情報だろう。
まぁ不幸を恐れてそんな政令を出す時点で神経質だということで、まぁ当然とも言えるのかな。
さらにこの時代に水戸黄門がいたのであり、浅野匠守と吉良上野介の話もこの時代である。
そしてこの物語は何か前向きなものではなく、ただ時代に起きたことを脚色的に書いただけのものである。
起きたことは変えられないのである。残念に。
とりあえず釣りをしたくなる程度には面白かった。
亡きじーちゃんと海釣りをして船酔いゲロゲロ。
『電波女と青春男』
入間人間 電撃文庫
読始9/24 読了9/26
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アニメを見てからずいぶん経ったので、まぁ比較できるほどの記憶もなくなったので読んでみる。
図書館にちょうど転がってたから手に取っただけだけどね。
両親が海外に行くことになったので若くて美人のおばさんのところに転がり込むことになった男子高校生丹羽真。
だがその家には謎のちくわが転がっていた。
おばさんの娘、藤和エリオは自分を宇宙人だと言い、布団に簀巻きになって(されて、ではない)転がっていた。
丹羽真が田舎から都会に出てきた目的、『青春』は手に入るのか?
まぁ都合良く女子との出会いが連発するので青春であろう。
『僕は友達が少ない』
平坂読 MF文庫
読始9/27 読了9/28
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アニメを見てからずいぶん経ったので、まぁ比較できるほどの記憶もなくなったので読んでみる。
図書館にちょうど転がってたから手に取っただけだけどね。
奇遇にも上で読んだ電波青春の挿絵と同じブリキ画である。
両親が海外に行くことになったので妹と二人暮らしをはじめた羽瀬川小鷹。
ハーフでくすんだ金髪で目つきの悪い彼はヤンキー扱いされ友達が居なかった。
そんな彼が見かけたのが何も無いところに話しかけるクラスメイトであった。
彼女が語りかけるのは幽霊ではなく、エア友達のともちゃんだった。
自分と同じ悲しみを背負った彼女とともに友達を作るための部活、隣人部の設立に協力させられる。
だが早速現れたのはいつも人に囲まれている金髪巨乳で成績優秀の柏崎星奈だった?
ま、底の浅い話だがアニメ化されるだけあって面白いのは確かである。
しかしねぇ・・・タイトルが途中で切られてるのがモヤモヤ。
僕は友達が少ない『けど美少女に囲まれている』
あるいは、僕は友達が少ない『けど彼女候補には困らない』だから同情には値しない。
『さびしい女神』
仁木英之 新潮社
読始9/29 読了10/1
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前回連れ出した蚕娘の出身地へ向かう一行。
だがその土地は激しい旱魃に襲われていた。
それを起こしていたのは旱の女神である魃。
実にそのままだね。
彼女の封印が解けかけているのが旱魃の原因であった。
色々あって貧相で寂しそうな彼女に出会った王弁は封印する以外の、彼女が彼女のまま受け入れられる方法を探して時空も越える旅に出る。
そして、僕僕の正体がちょっぴり見える?
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