1月前期

『中原の虹,3』『中原の虹,4』『文学少女と神に臨む作家(上)』
『文学少女と神に臨む作家(下)』『三国志,10』


『中原の虹 第三巻』
浅田次郎 講談社


読始1/2 読了1/6

コメント・・・
清国が終了して様々な派閥が国取りに動き出す。
将軍の袁世凱。革命軍の孫文。東北の張作霖。
まだ幼児皇帝の溥儀だってがんばって玉座について足をぷらぷらさせている。
そんな彼の耳に届くおばあちゃんの声。
死んでまで働くか、西太后。泣けてくる。




『中原の虹 第四巻』
浅田次郎 講談社


読始1/7 読了1/11

コメント・・・
ついに完結。
ここに来てようやく生き別れの家族が顔を合わせる。
春雷、春雲、玲玲。
うれしいねぇ。感動だねぇ。
そして袁世凱。
国盗人という立場に見えるが、この物語ではとんでもない重責を無理やり背負わされた道化である。
悲しくもあるが、時折見せる姿は笑いを誘う。
軒猿鏡を恐れて玉座を前に移動させるところとか(笑)
革命自体はスッキリと決着をつけて終わらせてくれない。
自分で調べろというか、いや違う。満州の風に聞け、だな。
胸を詰まらせつつ、また思う。
これ以降つまらない中国になっていくのだなぁ、と。




『”文学少女”と神に臨む作家(上)』
野村美月 ファミ通文庫


読始1/12 読了1/13

コメント・・・
最終章上巻。
大学受験そして卒業が近づき遠子センパイがいなくなる日も近づいてきた。
そんなセンパイに小説を書いて欲しいといわれ、パニックを起こす心葉。
なんだかんだで付き合うことにしたななせにあまやかされて。
実に腰抜け主人公なんだがなんと言ったらいいのか・・・って思ったら登場人物が言ってくれた。
感じやすいのに鈍感で他人の感情に気付こうとしない、かな。
若者に時々ある、世界で自分だけが不幸だと思ってしまうようなアレだ。
それでいて先輩に会えなくなってあまやかされてもらえないことになんとなく不安を感じて先輩を探すのであった。




『”文学少女”と神に臨む作家(下)』
野村美月 ファミ通文庫


読始1/14 読了1/15

コメント・・・
むむむ、と思った。
もしかしたら、6巻を読んでいないかもしれない。
読んで、それをサイトに書き忘れているだけなら良いのだが、読んでいないかもしれない。
まぁどうしても読んでいなくてはならないというほどのこともなく、さして違和感なくストーリーには乗れたんだけど。
ともかく、心葉の小説を書くとか書かないとかいう話と、先輩の両親の死んだ事故とが絡まりあってストーリーがすすむ。
最終的にヒーローは竹田ちーちゃんだった。




『三国志 十の巻 帝座の星』
北方謙三 時代小説文庫


読始1/15 読了1/18

コメント・・・
関羽を謀殺され、劉備と張飛の怒りは呉へと向けられる。
だが張飛は戦場に出ることなくまたもや暗殺の犠牲となってしまう。
張飛。この作品ではとにかく調練で兵士を何人も死なせる。
実戦ではなかなか死なない最強部隊を作り続けるために、とそればかり書かれていた。
曹操は老衰で倒れ、曹ヒに後を譲る。
後継を定めずに駄目になった国をいくつも見てきただけに。しっかりと。
群雄割拠の時代の英雄たちが次々と沈み、始めから三国に分かれた時代からの世代が増えてくる。
なんとなくさみしいし、書き方のせいか若手は基本的に小粒で大物的なキャラがいない。




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