1月後期

『狼と香辛料,5』『グイン・サーガ,48』『シアター!』
『でれすけ忍者』『三国志,11』『ダークタワーW(下)』



『狼と香辛料X』
支倉凍砂 電撃文庫


読始1/19 読了1/20

コメント・・・
ホロの故郷がだんだん近づいてくる。
次の情報を得ようと立ち寄った町の外には、謎の商人群が溜まっていた。
大征伐の中止に伴う毛皮の売り上げ低下、利益の少ない生毛皮を売るか、売れるかどうかわからない加工皮にして売るか、会議が開かれる。
ロレンスはホロのことを調べつつも金儲けのチャンスがあるかもしれないとソワソワを止められないでいた。
ある意味、いつもどおりのビジネストラブルラブストーリー。




『グイン・サーガ,48 美しき虜囚』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA


読始1/21 読了1/22

コメント・・・
レムスの中のカルモルがまた活発化しているらしい。
ナリスが登城を休んでいるうちに王宮はあきれるほどに東方キタイの雰囲気になっていた。
こんなバカな茶番に付き合ってられないなぁと思うナリスを一方的に邪魔に思うレムスらによって、投獄されるナリス。
いったいパロはどうなるのか。ナリスはやる気を出すのか。




『シアター!』
有川浩 メディアワークス文庫


読始1/23 読了1/24

コメント・・・
巧が劇団の借金300万をどうにかしてくれと兄の司に泣きついてきた。
おうおう出してやろうじゃねぇか。だけど二年で、演劇で稼いで全額返せなかったら解散な。いつまでも遊んでんじゃねぇ。
ってなわけで黒字を出せる劇団を目指してシアターフラッグは必死になる。
だいたいにおいて劇団というのは利益がないに等しく趣味でダラダラとやってしまうものらしい。
個性豊かな劇団員たちが奮闘する。兄貴も経理担当としてみんなの動きを監視する。
新入り劇団員で現役声優の羽田千歳を使いこなせればあるいは。
読ませる勢いがある一冊。バスを乗り過ごしそうになったから間違いない(笑)




『でれすけ忍者』
幡大介 光文社文庫


読始1/25 読了1/26

コメント・・・
でれすけってのは愚か者、ってとこかな。
忍者の家系に幼児の頃から養子にもらわれてきた藤森次郎。
とはいえ山田風太郎に出てくるような忍法を習うわけでもなく、やったことは山の中を走り回ることだけ。
そして忍びとはただただ忍ぶだけの者。なにも得は無い(仕事をしても褒められず家禄が増えることもない
なんだかとんでもなくワリに合わないのではないかと思いつつも特に仕事もないので猟師のような生活をしている次郎。
そんななか、田安様の息子を藩の養子に迎えると言う話が出てくる。
田安と言うのは苗字ではなく住んでいる土地の名で呼ばれているもので要するに徳川一族、将軍の分家である。
さて、これが一体どんな事件に繋がるのであろうか。
まだ何も始まらないままこの巻は終わってしまう。
次郎のイナカ者でスットコドッコイ気味なところだけを見せて終わりである。




『三国志 十一の巻 鬼宿の星』
北方謙三 時代小説文庫


読始1/27 読了1/29

コメント・・・
やっぱりなんというか独特な作風だなぁと今さらながら思う。
夷陵の戦い。
関羽と張飛の敵討ちの戦争である。
蜀がじわりじわりと攻め込んでくるのを微動だにせず、血の小便を流しながら待ち受ける陸遜。
そういう戦争前の緊張感みたいなものは必要以上に執拗に書くんだけど、戦争そのものはサラリで終わってしまう。
そして時は流れ劉備が死ぬと言うところでこの巻は終わる。
心労と老衰のダブル攻撃。略して心老衰である。
あとを継ぐのはなんのとりえもない凡庸な息子の劉禅。
ますます英雄が減り魅力が削れて行く三国志末期である。




『ダーク・タワーW 魔道師と水晶球(下)』
スティーヴン・キング 風間賢二:訳 新潮文庫


読始1/30 読了2/2

コメント・・・
ガンスリンガー・ローランドの若き日の物語。
男爵領の敵であるグッドマンの行動を阻止しようとしてワリと僻地のハンブリーに旅立たされたローランドら少年三人組。
でも総合的に言って、書かれているのはローランドはスーザンとめちゃくちゃセックスした。ってことかね。
話自体はなんとなく、という中途半端な感じで終わり、またジェイク、エディ、スザンナらとの旅に戻ってくる。
ローランドの旅はこの先何がどうなるのか、さっぱりわからないまま次へと続く。




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