11月前期

『グイン・サーガ,57』『悪魔のカタルシス』『円周率』
『極北ラプソディ』『すべてを食べつくした男』


『グイン・サーガ,57 ヤーンの星の下に』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA


読始11/2 読了11/2

コメント・・・
クムとの戦争に一段落付けたイシュトヴァーンはちょっとそこのパロまで大急ぎの旅に出ることにした。
相棒はヴァラキアのマルコただ一人。
話がどう転がるのか目が離せない。
それはそれとして、表紙の白いイケメンは誰なのかなぁ?
って口絵を見たらイシュトヴァーン??!!
うむ。絵師が天野喜孝から末弥純に変わったのだ。
長すぎる物語にはありがちなことではあるが・・・ムムムである。
これはこれでイケてるんでしばらくすれば馴染むだろうけどね。




『悪魔のカタルシス』
鯨統一郎 幻冬舎文庫


読始11/4 読了11/6

コメント・・・
裏表紙の紹介アオリ文になんとなく魅力を感じたんだけど・・・
まぁ「ふーん」程度で終わってしまった。
趣味の問題か。勝手にパニック起こしてグダグダで終わる。
スカっとしないなぁ。




『円周率を計算した男』
鳴海風 新人物往来社


読始11/7 読了11/9

コメント・・・
表題作を含む、和算家短編連作6本。
しかし、違う。
拙者が読みたかったのは数字に血道を上げる和算家であって、和算家の人生(の切り出し)ではないのだね。
表題はまぁ趣味に近いが、全体的には求めるものではなかった。
和算家の名前を知ってて彼らに興味のある人ならいいのかもしれないけどね。




『極北ラプソディ』
海堂尊 朝日新聞出版


読始11/10 読了11/12

コメント・・・
面白かった。
クレイマーの続編。
タイトル通り、桜宮市の話ではなく、極北・・・北海道のどこかをイメージした話。
主人公は市民病院の(人手不足のためそうなった)副院長の今中。
前院長にはなぜなぜくんとよばれるように、読者に代わってなんで?を言ってくれるキャラ(笑)
財政破綻した市で、どうしようもない市民病院。人手不足のため救急搬入を完全拒否。隣市の救急救命センターに投げ出す。その理論。
救急救命センターには桜宮から流れてきたジェネラル速水がいる。
病人ではなく社会の病気を治そうとする市民病院院長の世良。対照的な二人によって極北の地を刷新できるのか。
医者である作者の希望と妄想盛り、ってことなのかな。
わからない世界なので何が起きるのかわからなくてワクワク読めた。




『すべてを食べつくした男』
ジェフリー・スタインガーデン 柴田京子:訳 文春文庫


読始11/13 読了11/16

コメント・・・
てっきり美食祭りみたいなエッセーかと思ったらそんなことはなくて、開幕は偏食傾向から始まり様々な努力により乗り越えてみたり、30種のケチャップと自作ケチャップの味比べをしてみたり。
作る量もすごいんだが、ホームパーティーでも開くのだろうか?
ま、バカバカしいことをアメリカンジョーク交じりにやってる感じかな。
だから内容を鵜呑みにするというよりは、もっと軽く、今週の占いを読む程度のイメージで楽しむ程度にとどめた方がよかろう。
あぁ、日本を舞台にした章もあるので楽しめるかも。
アメリカで食べたワギュウ(?)が美味しくなかったので、すぐさま本場の味を確かめに行くフットワークの軽さ!
でもおなかはポヨポヨっぽい(笑)




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