11月後期
『鬼郷の章』・『魔空零戦隊』・『江戸オリンピック』
『妖怪アパートの幽雅な日常,1』・『天切り松闇語り,5』・『鬼談』
『マン・サーチャーシリーズ,13 魔界都市ブルース 鬼郷の章』
菊地秀行 ノンノベル
読始11/17 読了11/18
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まぁ、言ってしまえば、いつもの。
秋せつらが茫洋として、人探しの依頼を受ける。
気になるのは、住人のくせにせつらのことを知らない連中が結構いることか。
ヤクザとかそんなのんきなこと言ってたら絶滅するぞ(笑)
とりあえず、作者はリアル新宿の変貌に魔界都市新宿が追い付けるかどうか心配している風だ。
そしてこれを書きながら12巻を読んでいないことが判明。
別に連続物があるわけじゃないから別に困らないんだけど。なるべく早く読んでおこう。
『魔空零戦隊』
菊地秀行 クトゥルー・ミュトス・ファイル
読始11/19 読了11/21
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CMFの3冊目らしい。
それぞれは完全に完結しているから順に読まなくても大丈夫なのが救いか。
世界大戦の途中でルルイエが浮上した様子である。
人間同士争いながらも、クトゥルー軍が現れれば人間同士お互い協力して、魔軍と戦う。
そんなおかしくも悲しい戦争。
そして退魔の訓練を受けクトゥルーと戦う零戦乗りたち。
乗機もパイロットも人間ではない何かになりながら。
まぁ、菊秀らしいクトゥルーものってところか。
『江戸オリンピック』
室積光 中央公論新社
読始11/23 読了11/24
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東京オリンピックに引っかけたネタ小説。
西暦2020年間近、白人様の支配する世界で伊藤博文やら歴史人物を登場させ、江戸でオリンピックを開催することで有色人種の意識向上を狙う。
メリケンでNBAに出ることのできない黒人たちを日本に帰化させ松下村塾奇兵隊として大活躍とか、笑ってしまうだろう?
バカバカしく楽しむ。
『妖怪アパートの幽雅な日常,1』
香月日輪 講談社文庫
読始11/25 読了11/26
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電子書籍で一巻無料を見かけたのでマンガがあるのは知っていたけど、原作は少なくとも9巻はあったのか。
13で両親を失い、世を拗ねていた少年稲葉夕士。
高校進学と同時に寮入りする予定が火災焼失。
絶望のズンドコにいた彼が辿り着いたボロアパート寿荘。
だがそこは妖怪が過ごしやすい不思議空間だったのだ。
まぁ、ゆったりした話とか、うんざりするような暗く残念な話とか、色々。
駆け足過ぎて一巻以上書く気はなかったんじゃないかという疾走感。
『天切り松闇語り,5 ライムライト』
浅田次郎 集英社
読始11/27 読了11/29
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いつも通り?謎の年寄りがフラっと現れ、誰彼に昔話を始める。
それは天切り松が見聞きした昭和初期の世をカラっと生きた兄弟分の物語。
色々な生き様に「ほぅ」と満足のため息が漏れる。
『鬼談』
京極夏彦 角川書店
読始11/30 読了12/2
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暗い話。
百鬼夜行ほどはドロドロしていなくて、薄昏い感じか。
そしてそこに趣があるという気もせず、ただ昏いだけというか。
そんな色々な形の『鬼』を書いた短編集。
鬼といっても角が生えて金棒を振り回すものではなく、心の中に住まう鬼。
いまいち面白くはなかった。
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