3月前期

『アンダカの怪造学,8』『死なない男に恋した少女,2』『邪神艦隊』
『貴族探偵』『ゼロの使い魔,7』『アンダカの怪造学,9』
『魔神航路』


『アンダカの怪造学[
Every DayDream』
日日日 角川スニーカー文庫


読始3/1 読了3/2

コメント・・・
前回から二年半ほど開けて読んだのでむむむ、って感じだが。
ヴェクサシオン編完了、かな。
落ち込み気味の伊依を誘ってクラスで海水浴。
表紙の水着伊依が健康的にいい感じである。
だが、そのときもすでにヴェクサシオンや悲哀大公らは暗躍していた。
いくつかの伏線が回収され、そう来たか、と。
まぁなかなか満足。




『死なない男に恋した少女 2.日常のカケラ』
空埜一樹 HJ文庫


読始3/3 読了3/4

コメント・・・
基本的にラノベの設定には突っ込まない性格の拙者ではあるが、なぜかこの作品にだけはつまらないツッコミが浮かび上がってしまう。
不死身の主人公、乃出狗人のでくぎと
殺人衝動の持ち主である桐崎恭子に斬殺されることで彼女の欲求不満を解消している。
肉体が復活する。それはいいんだけど、たとえば胃や腸からはみ出したものはどうなるのかなぁ、なんて(笑)
恭子は誰かに迷惑をかけることなく思う存分殺せるようになって、幸せになりかけているのだが今までの殺人の重みを背負ってもいる。
一方的に世話になっている狗人にどれだけ甘えていいものやらモヤモヤする物語。




『邪神艦隊』
菊地秀行 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ


読始3/5 読了3/7

コメント・・・
世界大戦になりかけている時、クトゥルーを復活させようとする教団が暗躍していた。
各国はお互いにけん制しつつも、地球の未来を求めてかりそめの同盟を結び、最強艦隊を持ってクトゥルーを眠らせるべく南海へと向かう。
拙者はあまり詳しく無いのだが、戦艦大和、その他日本の艦隊。
海外からはミズーリ、ビスマルク、プリンスオブウェールズといった巨艦らが舳先をそろえることになる。
燃えるのかな?
だが邪神軍の異次元的な能力はその程度でどうにかなるものか。
とりあえず一部の架空戦記マニア向け。




『貴族探偵』
麻耶雄嵩 集英社


読始3/8 読了3/10

コメント・・・
うっかりと、多分続編であるvs女探偵を読んでしまっているので貴族探偵がいかなるものかを知っているのが残念だが。
それでもどう笑わせてくれるのかとワクワクが止まらない(笑)
ザックリ言って、ライトノベルに近いお気楽感。
キャラも濃いし、ディナーのあとでみたいにドラマ化とか狙っていると感じなくもない。
うまく作ればそれなりに面白くなりそうではある。




『ゼロの使い魔7 <銀の降臨祭>』
ヤマグチノボル MF文庫


読始3/11 読了3/12

コメント・・・
三年ぶりくらいに読む続編なので前回までのことをイマイチ覚えていないが、戦争の途中である。
普通の日本人だった才人としてはどうにもなじめず、また貴族たちの名誉のために死ぬと言う考え方にも反発しつつ。
でもだいたいにおいてルイズの恋心がモヤモヤと貴族の立場とかプライドとかいうベクトルを加えて迷走するラブコメである。
意外なところで敵が動きを見せず物資的に困りつつあるとか言う地味な展開だったりもする。
降臨祭は正月みたいなものだな。
だが油断をしていると・・・




『アンダカの怪造学\
Hyper SamuraiSoul』
日日日 角川スニーカー文庫


読始3/12 読了3/14

コメント・・・
伊依が成長するのを追いかけて戦橋舞弓も成長せんと努力していた。
というわけで舞弓と無城鬼京という怪造業界の中でも異端の物造を研究していた者たちの跡継ぎが活躍する。
活躍と言うか、成長か。あるいは発見。
それに絡むのは虚無大公、人間のふりをしていた頃の名は闇宮影文。
いろいろと話が収束してくる。
ただ作者ががんばってるっぽいアクションシーンはイマイチ、こう、燃えるものがないのだな。なぜか。




『魔神航路 肩乗りテューポーンと英雄船
仁木英之 PHP文芸文庫


読始3/14 読了3/

コメント・・・
下半身は蛇である肉体、って表記に対して普通に足があって多少の蛇が絡み付いている様な表紙絵。
テンション下がるね。
大学の夏休みに地元に帰ってきた信之は、懐かしい友人らと海に出て遊んでいたら石油採掘所の煙突が折れ、倒れかかってきた。
その衝撃で?ギリシャに、古代の神話の時代に飛ばされてしまった。
その衝撃は彼と友人らを神、魔神、英雄などと融合させることさえした。
そんなわけで現代人の神話的ギリシャ冒険、ということになるのだが主人公上園信之は短気と言う設定ではあるがそれだけで、行動的どころか虚無的と言うか批判的と言うか動かない性質なので話が進まない。
なんともスッキリしないまま、なんとなく一巻は終わってしまう。
融合した魔神テューポーンもたまらんであろう。




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