3月後期
『草原からの使者』・『シアター!2』・『悲報伝』
『烏丸ルヴォワール』・『アンダカの怪造学]』・『封仙娘娘追放録,10』
『封仙娘娘追放録,11』・『ラヴクラフト全集,1』
『草原からの使者』
浅田次郎 徳間書店
読始3/17 読了3/19
コメント・・・
沙高楼綺譚の続編。
王様の耳はロバの耳よろしく、各界の名士がひっそりと集まり、公に出来ずに胸の中でモヤモヤしていた秘密の話を吐露する物語。
そんな短編集。
それだけといえばそれだけなんだけど、なかなか面白い。
『シアター!2』
有川浩 メディアワークス文庫
読始3/19 読了3/20
コメント・・・
利益を出せる、役者として生活の出来る劇団を作るべくシアターフラッグは走っていた。
小規模と大規模は利益を出せるらしいが、中間点である中規模は利益を出しにくくスタミナを奪われ、大規模になる前に力尽きていくという。
その中規模状態で必死にもがく。
必死な状態だと恋愛感情も燃え上がりやすいらしくラブなコメの展開も。
そんな情報だけは出てくるものの、ストーリーとしてはそれほど前進した気がしない。
『悲報伝』
西尾維新 講談社ノベルス
読始3/20 読了3/22
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報はフォーであり、4巻。
空々空の行くところ死人が生まれる。
そして今、彼が居る四国には四国ゲームに生き残っている魔法少女以外は存在しない(と思われる)
なので、出る死人は100%魔法少女と言うことになる。
少女が死ぬのはいやだなぁ。
そんな物語です。
一応、みんな打倒地球の精神は持ち合わせているみたいです。
『烏丸ルヴォワール』
円居挽 講談社BOX
読始3/22 読了3/24
コメント・・・
双龍会。
龍師と呼ばれる弁護士が口先だけで戦う私設裁判である。
前作で成り行きのままに龍師になった若者たちが新たな仕事を任される。
ここで求められるのは真実ではない。
主に火帝と呼ばれる裁判長を満足させるシナリオを書けば勝ち。
困った裁判である。
まぁ実刑が付くわけじゃなくて京都での名士としての立場を失う程度なんだけどね。
なんか切り代わりが早くてわかりにくい文章だと思ったらわかりにくくしていたのかもしれない。
『アンダカの怪造学] 空井伊依の伝説』
日日日 角川スニーカー文庫
読始3/24 読了3/26
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ついに最終巻。
魔王の前に立つ空井伊依は彼さえも救おうとする。
弱い少女の力強いストーリー。
大丈夫。表紙を見ればわかるように独唱第五番という名のウェディングドレス風衣装を着ている彼女にはちゃんと胸の谷間がある。
モンスターは友達だという思いがいっぱいに詰まった胸と夢があるのだから。
『封仙娘娘追放録,10
天を決する大団円(上)』
ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫
読始3/27 読了3/28
コメント・・・
前の巻を読んでから7年の月日が経っているようだ。
だから何がどうなっているかさっぱり思い出せない。
しかも開幕から主人公である和穂の葬式をしている。
集まっているキャラの名前はなんとなく覚えているものの、それが人間か仙人か宝貝かはわからない。
主人公不在で進むストーリーにさすがに乗り切れないぜ。
『封仙娘娘追放録,11
天を決する大団円(下)』
ろくごまるに 富士見ファンタジア文庫
読始3/28 読了3/30
コメント・・・
死んだ和穂の肉体を使って転生した復讐の仙人鏡閃。
そして仇である和穂の師匠、龍華仙人。
しかし龍華は悪仙人狩りをするどころか人間界撲滅作仙とでも言うべき暴挙に出る。
何がなんだかわからない中、龍華中心に仙界の追っ手が迫り、鏡閃/和穂が向かい、人間界で宝貝を手に入れた人たちも討伐に向かい、大変なことになる。
一体どうやって大団円するものか。
じつに困った展開である。
『ラヴクラフト全集,1』
HPラヴクラフト 大西尹明:訳 創元推理文庫
読始3/31 読了4/4
コメント・・・
まぁ一度は読んでおくべきかなぁと手に取ってみた。
魅力が無いわけじゃないが、いろんなファンタジー作家が影響を受けたと思われるようなクトゥルーら邪神のグチョグチョした強力さはまるで感じられなかった。
インスマウスの影に出てくるのは蛙魚人たち(っぽいのが歩く姿)だけだし、闇に囁くものは背後にいるボスが何者かわからないし、むしろ外宇宙から来た超科学の使い手ってレンズマンのような方向性といってもいい。
衝撃があったのは闇に囁くものに出てきた呪文かな。
イア!シュブ・ニググラトフ!
スレイヤーズに出てくるルビーアイ。シャブラニグドゥに酷似した単語である。
あの人もクトゥルーの影響受けてたのかなぁ。そう言えば一巻から足の生えた魚とか出てきたっけ?
パプワくんの影響かなんかかと思ってたけど、違ったのかもしれないな。
さて、ラヴクラフトの続巻を読んだらもう少しはクトゥルーの邪悪で怪奇な魅力に出会えるのだろうか?
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