4月前期
『黄泉坂の娘たち』・『ビブリア古書堂の事件手帳,4』・『煌夜祭』
『黄泉坂の娘たち』
仁木英之 角川書店
読始4/5 読了4/7
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三途の川へと続く黄泉坂。
無念を残したものは重たくて登れず、時間が経つとマヨイダマとなって悪霊になる。
彩葉はそんな死者の心残りを処理する仕事を続けている、昔々に死んだ者である。
死者なんかものすごい勢いで出てると思うんだけど、どれくらいの地域を担当しているのかなぁ。
そして時は実にアレ。東北大地震のあった時である。
いや、それは大筋にはかかわらず一つの話題なんだけどね。
『ビブリア古書堂の事件手帳4
〜栞子さんと二つの顔〜』
三上延 メディアワークス文庫
読始4/8 読了4/10
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江戸川乱歩の本の買取の物語。
お宝の山の買い取り条件は金庫を開けること。
乱歩ファンの死んだ旦那がヒントを残す前に亡くなったため暗証文字列がわからないのだ。
同じものを狙うのは、栞子の母親。
コチラの本も、丁度大地震の頃に書かれたようで、本棚が倒れて大変だったとかいう話題が出てくる。
舞台は神奈川鎌倉だから被害はたいしたこと無いんだけど。
『煌夜祭』
多崎礼 C☆ノベルス
読始4/11 読了4/14
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C☆ノベルス大賞受賞作。ということで読んでみた。
地味にして壮大。
なにしろ今は行われていない祭りに現れた語り部二人が廃墟で物語を語るだけなのだから。
たまに生まれる、冬至の日に暴走して人を食べたくなる魔物。
だが彼らは話を聞いている時だけは暴走が治まるという。
そんな歴史のある煌夜祭で語られる魔物の物語。
話が少しずつもつれたりほぐれたりしながら収束していく。
ちょっと甘いところもあるけど、なかなかワクワクできて面白かった。
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