4月後期

『宵山万華鏡』『穴らしきものに入る』『偉大なる、しゅららぼん』
『<本の姫>は謳う,1』『書楼弔堂 破暁』


『宵山万華鏡』
森見登美彦 集英社


読始4/16 読了4/18

コメント・・・
祇園祭、宵山を舞台にした幻想的な物語。
だけどちゃんと馬鹿な若者が集まってものすごく馬鹿なことをする話もある。
そんな連作集。
現実と幻想が入り混じり、二重の存在のどっちが本当なんだろうって首をかしげるけど、深く突き詰めないのが粋というものであろう。
夢は夜が明けたら覚めるものだから。




『穴らしきものに入る』
国広正人 角川ホラー文庫


読始4/19 読了4/21

コメント・・・
ユーモア感覚が高く評価されたホラー短編・・・
ホラーなのにユーモアってなんだよ!?、ってことになるのだが、怖いと言うより薄気味悪いという方向性のようだ。
異常な行動がユーモラスであり、キモいということ。




『偉大なる、しゅららぼん』
万城目学 集英社


読始4/22 読了4/24

コメント・・・
当時はずいぶん映画のCMを見たと思う。
まぁ見たのはCMだけで本編は見てないし見る予定も無いのだが。
琵琶湖周辺に住む、湖の力を得た湖の民の物語。
いがみ合う二つの家系。
かつての城主の一族も現れる。
超能力対決の行き着く先はどっちだ。




『<本の姫>は謳う,1』
多崎礼 Cノベルス


読始4/25 読了4/27

コメント・・・
文字のない世界。
スタンプというQRコード的なものによって音や味や臭いなどまでまとめて表現できるような世界。
神の力が込められ人の世界にあっては災害のモトとなる文字を探し集める少年の物語。
同時進行で世界を滅ぼした天使と思われる者の物語も。
天使はコッチの世界の誰と繋がっているのか・・・




『書楼弔堂 破暁』
京極夏彦 集英社


読始4/26 読了4/30

コメント・・・
表紙は少々不気味だが、ストーリーはそんなことはなく、むしろユーモラスだったりする。
そんな最近は少しずつ現れた?本にまつわる物語。
楼閣のようなたたずまいの本屋、弔堂とむらいどう
本は墓場であり、求める人のところへ行くものだと、様々な本を並べている。
時代は明治20年くらいか。
何かに悩む人が意味もなく出入りしている高遠なる、青年を通り過ぎてしまいながらもダラダラしている人によって連れてこられる。
そしてある本を紹介してもらい目が覚める。
それがあのXXである。
みたいな、まぁ、お客さんの正体が誰なのか文章に先んじて当てられれば楽しいかな(笑)
そんな意外と気楽に読める本。




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