6月前期

『グイン・サーガ,52』『はぐれ鷹』『<本の姫>は謳う,2』
『グイン・サーガ,53』『<本の姫>は謳う,3』『ばいばい、アース,2』



『グイン・サーガ,52 異形の明日』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA


読始6/1 読了6/2

コメント・・・
ナリスと操られるヴァレリウス。
パロの闇を担当する二人が会話するのがほとんど。
そしてパロを狙う謎の存在、それはキタイにある?
全ての知識を求めるナリスとしては知識の手がかりを狙おうとするものは全力で排除すべき敵なのだ。
巻き添えでつぶれるコント一家は、その名のごとくコントのような存在だった、か・・・




『はぐれ鷹』
熊谷達也 文藝春秋


読始6/3 読了6/5

コメント・・・
鷹匠になろうとする若者の物語。
内省的で他人とかかわらなくても別に寂しさを感じない。
なんとなく自分に重なる。
それでも達人を師匠と仰ぎ、家に押しかけ、弟子になるなどの情熱も。
やむなくの独立からの鷹の育成の試行錯誤。
犬と違って鳥を仕込むのはとんでもなく大変そうだ。
体中に嘴や爪が突き立てられる。
最終的には喰い足りない感のある一冊だが、人間ではなく鷹を主として見たらこれでいいのかもしれない。




『<本の姫>は謳う,2』
多崎礼 C・ノベルス


読始6/6 読了6/7

コメント・・・
文字を集めるアンガスの旅は続くし、地上に落ちた天使の話も続く。
アンガスは街に出てくる前の昔語りから始まり、悲しい過去のあるふるさとへと戻ることに。
文字の影響で記憶を失う忘れ病が蔓延していたのだ。
天使は天使で大地の民との地に足のついた暮らしで心が安らいでいるようだ。
しかし、トラブルは来るのだろう。




『グイン・サーガ,53 ガルムの標的』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA


読始6/8 読了6/10

コメント・・・
舞台は切り替わってモンゴール。
イシュトヴァーンをアリから守るためにカメロンは部下を街へと走らせる。
今危ないのは煙とパイプ亭のゴダロ一家か。
アリの毒とカメロンの激怒の炎がぶつかり合う。
腹の煮えくり返る一冊。




『<本の姫>は謳う,3』
多崎礼 C・ノベルス


読始6/11 読了6/14

コメント・・・
どっちかというと昔話の俺のほうに比重があるかな。
台地の民ら混じって暮らしていたが、思念エネルギー切れを起こしかけている天空都市が攻めてくる。
天と地と、といった戦争が。
一方アンガスは少々早送りといった感じで各地の文字を集めていく。
それは本の姫の記憶を少しずつ取り戻させている?
次が最終回か。どうなることやら。




『ばいばい、アース U 懐疑の鍵』
角川文庫 冲方丁


読始6/15 読了6/21

コメント・・・
旅人の試練を受けるベルとアドニス。
だが二人はそれぞれの理由から失敗し、自分の先へ進めないことに鬱々とする。
それぞれが前に進む道と出会うが、それは別にハッピーな展開ではない。
むしろ悲しみを積み上げるか。
次で終わりかと思ったけど、あとがき読んだら四巻分冊のようだ。




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