10月前期

『どさんこ大将(上)』『どさんこ大将(下)』
『浅草かみなり大家族』『今出川ルヴォワール』



『どさんこ大将(上)』
半村良 集英社文庫


読始10/2 読了10/4

コメント・・・
北海道、日高の地で赤貧洗うがごとしのスーパー貧乏生活の中からスクスクと熊のように巨大に育った子供、山丸常義。通称ヨシツネ
エネルギーを持て余す彼は当然のように暴れん坊大将となる。
それでも弱い者を守るという正道的ガキ大将にそだったのは良いことだ。
現在にはなかなか居ない、大きな男を描く物語の前編。




『どさんこ大将(下)』
半村良 集英社文庫


読始10/5 読了10/6

コメント・・・
土方として働くヨシツネはなんといっても周囲の人間に恵まれている。
素晴らしい親方に教えを受け、その紹介でまた漢気に満ちた別の親方の下で世話になる。
戦争に負けた日本を立ち直らせるにはエネルギーが必要だという考えを2番目の父親から教えられた彼は、特に発電所やダムの建設へと情熱を向ける。
そんな復興の時代にはヤクザの金だけを目当てに仕事の出来ない業者も食い込んでくる。
純粋に日本の未来を考えるヨシツネの拳が全てをぶっ飛ばす。
そんな熱血爽快小説。




『浅草かみなり大家族』
沖田正午 徳間文庫文庫


読始10/11 読了10/13

コメント・・・
江戸時代にも婚活はあった。
しかし写真もスマホも無い時代なので、この話のように見合いの相手を間違うという事故もあったかもしれない(笑)
さほど本気ではなく、婚活してますよというポーズを取るために登録していたお多枝。
女房を亡くしていた45歳の松五郎と間違って見合いをすることに。
その日のうちに紹介されたのは6人の子供に爺さん婆さん。
自分よりも一つ上の娘とか困りますー、って断ろうとしたのだが巻き込まれていく。
大江戸人情物語。




『今出川ルヴォワール』
円居挽 講談社BOX


読始10/14 読了10/16

コメント・・・
毎度おなじみ、京都の私的裁判双龍会の物語三巻。
と、言いたかったのだが、今回は彼らがかかわる大賭博大会、権々会が舞台だ。
御堂達也はなにか秘めているらしい復讐のため、権々会での大暴れ・・・物理的にではないぞ・・・を企んでいるようだ。
友人らは達也を応援したいと思いつつも、復讐という暗い感情を捨ててもらいたいとも思っている。
さて、賭博祭りはどうなることか。





つぶやきコーナー
いまさらだけど、このホームページを読み直すと・・・
というか、図書館で選ぶ本を確認するときに開いてみると、いろいろと抜けがあることに気付く。
埋めなおすの大変だぁ。ってつまりページ作りがじつに甘いということだな。
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