１１月前期

『グイン・サーガ外伝，１７　宝島（上）』
栗本薫　ハヤカワ文庫ＪＡ

読始１１／４　読了１１／６

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ゴーラ王となったイシュトヴァーンが城で見る昔の夢。
大人なんか信用できないと少年ばかりで作った海賊団。
彼らを引き連れて狙うはクルドの財宝。
宝のありか自体はそれほど秘密でもないらしいが、辿り着き手に入れたものはいないという。
そして運良く手に入れるものがいれば横取りしてやろうと、海賊たちが見張っている。
とにかく情報集めだ、とイシュトヴァーンはチョロチョロ動き回るのであった。

『グイン・サーガ外伝，１７　宝島（下）』
栗本薫　ハヤカワ文庫ＪＡ

読始１１／７　読了１１／１０

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上巻も下巻も１７巻である。
ゴーラ王となったイシュトヴァーンが城で見る昔の夢。
かつて南の海で探し求めた呪われた宝。
だが裏表紙にもあるネタバレだが、イシュトが何かを手に入れる物語ではなく、なにもかもを失う物語である。
空っぽになって呆然とした状態のイシュトは、じつにブザマで残念だが、スッカラカンの彼は会社倒産にも似た状態だから仕方がないか。
それでも一番の資産である肉体は失っていないのだから、立ち直りさえすればどうとでもなる。
そんな喪失状態のイシュトが黒い侯爵ラドゥ・グレイの後に付いて宝のありかまで行くだけの話。

『クレギオン　アフナスの貴石』
野尻抱介　ハヤカワ文庫ＪＡ

読始１１／１１　読了１１／１５

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零細運送会社だったミリガン運輸だったが、ついに社長のロイドが唯一の資産の宇宙船を売っぱらってしまった？
大慌てのメイとやれやれといった感じのマージ。
ロイドは貴重な鉱石であるアフナサイトを探しに行ったらしい。
メイの提案で仕方なくロイドを追いかけることになるが・・・
作者によれば、そこにいない人物を浮き上がらせる書き方。
居ないロイドを、彼を知る者たちで囲むことによって存在させる。
・・・主に悪口によって形作られることになるのかな(笑)特にマージにとっては。

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