11月後期

『まおゆう,1』『悲亡伝』
『つちくれさん』『まおゆう,2』



『まおゆう魔王勇者,1
「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」』
橙乃ままれ エンターブレイン


読始11/16 読了11/19

コメント・・・
数年前にアニメ化した作品。
魔王が望んだのは平和な世界。
だが、平和というのはそう簡単に作れるものではないのだった。
仮に今ここで勇者に倒されたとする。魔界と人類との戦争が終われば経済は滞り、辺境地域では貧困が待っているだろう。
魔界の土地の奪い合いで人同士が戦争を始めるかもしれない。
とにかく、世界に平和を乱す種は多いというか平和なんて作りようがないのではないかという状況なのだ。
魔王は経済学の視点から平和を目指し、勇者はそれをサポートすることになるのだが、いったいどうなることやら。

だが、一番の注目点は文体だろう
キャラ「セリフ」
キャラ「セリフ」
だけで進む、劇の台本のような体裁。
何も知らなかったのでページをペラリとめくった時は本の中身が違うのかとブったまげたさ。




『悲亡伝』
西尾維新 講談社ノベルス


読始11/19 読了11/23

コメント・・・
7巻である。七の字を少しずらすと、亡となる。
読み始めて、前回までの話をすっかり忘れていたことに気づく。 もう四国ゲームは終わってたんだ。
そして今回のミッションは裏切り者を探せ?
人類を滅ぼそうとしているっぽい地球に味方している組織があるかもしれない、と。
空々空の率いる空挺部隊は世界中にある組織の中でも勢力の強い6か所に二人ずつ人を送り込み内定調査を行うのであった。
世界ずっこけ調査といった感じか?
タイトルは、てりぶるとらぶるとらべらーず、とでも名付けたいところ。




『つちくれさん』
仁木英之 朝日新聞出版


読始11/24 読了11/26

コメント・・・
警察を定年したおじいさん寸前のおじさんが出会ったのは考古学。
大学の公開授業にも参加してやる気十分。
ところが地元の遺跡から死体が現れる。
関西弁のおじいさん考古学者が事件を調査する。
引退刑事も何となく手伝うようになる。
じっくり調査はお手の物の二人が辿り着く事件の真相とは。




『まおゆう魔王勇者,2
忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀』
橙乃ままれ エンターブレイン


読始11/27 読了11/30

コメント・・・
世界平和のために飛び回る魔王と勇者・・・ってどんなやねん
魔王はクリルタイなる魔族部族会議を取りまとめて、人間界との戦争はまた今度そのうちいつかそんな日が来るかもしれないし来ないかもしれない、ということにしたいのだがさて。
魔王の生徒たちもそれぞれの任地で頑張っている。
勇者は・・・あまり力でどうにかする仕事が無くて活躍の場が少ないかもしれない。
戦争が終わった後のことを考えてひたすら経済活動を高めようとする魔王の作戦は今後どうなるか。





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