12月後期
『えっ?平凡ですよ,3』・『タイムスリップ紫式部』・『帰ってきた腕貫探偵』
『まおゆう,3』・『ロケットガール,1』・『まおゆう,4』
『えっ?平凡ですよ??3』
月雪はな レジーナブックス
読始12/16 読了12/17
コメント・・・
銀の髪に紫水晶の瞳。
神扱いされて限界以上の加護を求められて、人間恐怖症気味のリア。
正体を隠すために天才鍛冶職人が作った幻の仮面を手に入れればいいかもしれない。
偶然にも鍛冶職人が首都に来るのと同時に自分も王城に呼ばれていたので都合が良いぞ。
だがそこでは飛び切り面倒なトラブルが起きようとしていた・・・
今回はほとんどこっちの世界の記憶を使わない物語。
『タイムスリップ紫式部』
鯨統一郎 講談社ノベルス
読始12/18 読了12/20
コメント・・・
シリーズによって飛ぶ人が変わったり、コッチからアッチだったりアッチからコッチだったりするシリーズだが、今回は平安時代へのジャンプ。
しかも今回は肉体無し。精神だけが紫式部と清少納言の中に飛び込んだ?
そこから始まる紫式部ストーリー。
鯨統一郎のプロフィールは覆面作家としか書いてないけど、やっぱり歴史研究者で、こんなトンデモストーリーを正体を明かして書けない立場の人なのかな。
・・・って感想を以前にも書いたような気がするなぁ。
『帰ってきた腕貫探偵』
西澤保彦 実業之日本社
読始12/21 読了12/22
コメント・・・
シリーズがナンバリングされてないので何巻なのか分かりにくいやつだ。
一巻でないことだけわかれば、まぁ読めるからそれまで困らないんだけど。
市内各地に出没する出張市役所員が話を聞いて即解決する短編ミステリ。
まぁ気になるのは本文の紹介に比べて腕貫さんのデザインがカッコイイこと、かな(笑)
『まおゆう魔王勇者,3
聖鍵遠征軍』
橙乃ままれ エンターブレイン
読始12/23 読了12/24
コメント・・・
魔王と勇者の戦争を止めようとする力はどうにも足りず、いろいろな歪みが爆発することになる。
魔界からは蒼魔族が離脱し、単氏族で人間界への侵攻を起こす。人間界では教会が何らかの怪しげな企みを秘め魔界への侵攻を開始する。
そして教会と中央に流れたマスケット銃の製法が大量の死者を生む。
魔法使いの言う時代を変えるには血が流れる必要があるというのがこれに当たるのだろうか。
『ロケットガール,1
女子高生、リフトオフ』
野尻抱介 ハヤカワ文庫JA
読始12/25 読了12/26
コメント・・・
なりゆきで女子高生が宇宙飛行士に!というスーパーストーリー。
しかしネタにも一部の理ありということで、有人ロケットにおける難関の一つ。
それが重量問題。少しでも軽く軽く、ということになれば鍛え上げた成人男性より女子高生の方が圧倒的に有利なのだ。
まぁ、主人公の森田ゆかりは宇宙パイロットにあこがれていたわけでもなんでもなく、なりゆきで乗ることになるのだが・・・
そんなネタとガチのハイブリッドで宇宙を目指す物語なのである。
『まおゆう魔王勇者,4
この手でできること』
橙乃ままれ エンターブレイン
読始12/27 読了12/30
コメント・・・
勇者は能力全開で暴れることを禁止されモヤモヤしたまま遠征軍の中でグダグダしている。
かわりに活躍するのはメイド姉を頭に、魔王の弟子たちである。
今さら説明するまでもないが、彼らは武力ではなく知力というか経済産業文化などで革命を起こしていく。
その余波で銃という武器による新しい戦争も生まれてしまったのだが。
攻撃力だけが突出してしまったので、今までの泥仕合的戦争ならありえた、お互い疲労して引き上げることによって今日は分かり合えなかったけど明日には手を取り合えるかもしれないという未来が生まれにくくなったと。
攻撃が届きあえばそこで死が発生するようになっちゃったということだ。
なるほどねぇ。その辺にロマンがなくなったということかな。
兵士の質とか関係なく、死が飛び出すわけだからなぁ。
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