5月後期

『僕は友達が少ない,11』『超高速!参勤交代』『海から何かがやってくる』
『さよなら妖精』『妖怪アパートの幽雅な日常,2』『夢幻都市』
『妖怪アパートの幽雅な日常,3』『ダーク・タワーX(上)』



『僕は友達が少ない,11』
平坂読 MF文庫


読始5/15 読了5/17

コメント・・・
ついに最終巻。
いろいろあった。
そしてそれをまとめた。
それぞれがそれぞれに前向きに生きることができた。たぶん。
ってな感じで、前巻で予告されてた通りのエピローグ編。
まとめると、小鷹には男の友達はできなかったが美少女に囲まれ続けていた、ということで一巻から何も変わっていないような気がする。




『超高速!参勤交代』
土橋章宏 講談社


読始5/16 読了5/17

コメント・・・
実写映画化した作品。
老中の嫌がらせで、たった五日で東北から江戸まで向かわなければいけないという・・・
ドタバタ珍道中コメディだと思っていたのだがそんなことは無く。
どっちかというと陰謀ドロドロ血身ドロドロというネッチョリした感じの物語だった。
湯長谷藩の必死部分には笑えるところも少なくないが、老中が陰険すぎて、うん・・・ドロドロなわけだ。
その代わり終幕のチャンチャンバラバラの爽快感はなかなかのもので、武士の意地を見せつけてくれる。
想像していたのとは違う方向性ながら楽しんだ。




『薬師寺涼子の怪奇事件簿
海から何かがやってくる』
田中芳樹 ノンノベル


読始5/18 読了5/19

コメント・・・
まぁ、いつもの。
ザックリ言うと、日本政府の残念なところをコキ下ろしながら、その合間に怪奇生物と対峙する。
今回は噴煙を上げながら面積を広げつつある西ノ島の近くの島でバカンス?
ナイスバディで水着姿を披露する涼子だが、垣野内成美の描くスマートな姿態ではちょっと残念感ありか。
そしてその島に居合わせた、あるいは押しかけた、乗り込んできた、政治家や権力者やらとついでに不思議生物までまとめて相手をしてあげるわけだ。
だからもう一度言おう。
まぁ、いつもの。




『さよなら妖精』
米澤穂信 東京創元社


読始5/19 読了5/21

コメント・・・
別作品のあとがき解説でちょくちょく聞かされたタイトル。
ユーゴスラヴィアからやってきた少女マーヤと、日本の高校生数名の比較的短期間の関わり合い。
ユーゴは南という意味で、南スラヴ人の国が6つほど集まってできた連邦らしい。
しかし、まぁ、内容は割りといつもの、というかここが出発点か?
日常生活のほんの違和感に対して推理するスタイル。
そしてマーヤの「それに哲学的意味はありますか?」とぐいぐい押してくる態度には千反田えるに近しいものを感じる。
あ、主人公の生煮え具合も・・・
エンディングは、ここまで読まない方が良かったかもしれないという苦いものであり、うぐぐ、ってことになる。




『妖怪アパートの幽雅な日常,2』
香月日輪 講談社文庫


読始5/23 読了5/23

コメント・・・
なんだかんだあって結局、妖怪アパートに帰ってきた稲葉夕士。
そこで魔導書に憑りつかれ?マスターになってしまった。
それもほぼ無能というか残念ポンコツというか、そんな感じの書に。
それでも魔は魔であり、使うと生命力を消耗するから修行するよー、ってことになって秋音ちゃん師匠にスパルタ特訓を受ける。
するとどうなるか。
バテバテ夕士はるり子さんの極上飯と地下の温泉とをたっぷり味わうという実に幸せなことになるのだった。
長谷との友情も深まる、普通にいい話。




『夢幻都市』
田中芳樹 講談社文庫


読始5/24 読了5/26

コメント・・・
読んだこと、あったかなぁ。田中芳樹だしチェックしたかもしれない・・・けど全然覚えていなかったのでまぁ良し。
北の地に作られたリゾート地区。
文化人講演ワクで呼ばれた相馬は、娘とともにそのホテルで狼のような何かを見る。
だんだん雰囲気が怪しくなり、ついに犠牲者が出始める。
このパニックを生き残るためには?
というオカルティック・サスペンス。そして性根の腐った系金持ちへのグチ的ないつものアレ(笑)




『妖怪アパートの幽雅な日常,3』
香月日輪 講談社文庫


読始5/27 読了5/28

コメント・・・
学校の怪談になんとなく反応した夕士。
体育館倉庫の視線。
妖気的なものを感じて、修行で少しは成長したかとプチヒエロゾイコンを抱えて走り回る。
人の心の闇と人間成長についての物語。




『ダーク・タワーX カーラの狼(上)』
スティーヴン・キング 風間賢二:訳 新潮文庫


読始5/29 読了6/2

コメント・・・
ローギアでアクセル全開。
というわけで読み始めは、実にカッタルイなぁ。無理に読まなくて良かったかなぁ。と思うのだが、だんだんとストーリーに引き込まれていく。
引き込まれる=面白いではないのだが、何となく、引力があるとでもいうのか、引き込まれる。
カーラという町では双子の生まれる確率が異常に高く、また一世代に一度くらいの割合で狼と呼ばれる何者かが双子の片方を誘拐して、返還する。
ただし帰って来た子供はノータリンの巨人に成長するか成長しそこなって死ぬか、ともかくろくでもない結果になるわけで。
今度の襲来こそ防ぎたいと、二組の双子を持つ農夫のティアンはそう思った。
そして通りかかるガンスリンガー一行。
果たしてどうなるのか。
とにかく話は回り道回り道でなかなか進まないのだ。




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