12月前期
『ビブリア古書堂の事件手帳,6』・『つれづれ、北野坂探偵舎』・『0能者ミナト』
『臨床真実士ユイカの論理』・『真夜中のパン屋さん,4』・『はたらく魔王さま,4』
『ビブリア古書堂の事件手帳,6
〜栞子さんと巡るさだめ〜』
三上延 メディアワークス文庫
読始12/3 読了12/5
コメント・・・
かつて古書を巡って栞子に危害を加えた危険人物、田中敏雄が出所した。
そしてあの時のあれとは違う、今度こそ祖父のものだったことがある太宰治の『晩年』を入手して欲しいとの依頼が。
全く無視するか、話に乗ってみて相手の出方を伺うか。
アンカットとかいって袋とじになっている本をありがたがるのがねぇ・・・
つまり内容ではなく価値を愛しているってことになるじゃん?
文章自体は量産型の本で読めることは読めるわけだが。
ともかく、サインではないが太宰の所有物であったことを示す書き込みのある本を求めて、人々の思惑がうごめくのであった。
『つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない』
河野裕 角川文庫
読始12/5 読了12/6
コメント・・・
サクラダリセットの作者の本。
ということを踏まえて読むと、なるほど、幸せな結末にたどり着きたいという展開にそこはかとなくサクラダ風味(河野風?)を感じる。
というわけで、小説家と元編集者が、まだ一巻では匂わせるだけで秘密のナニかを探すために探偵業をやっている。
特に希望しているものは霊的なモノ。
紫の指先とはなんなのか、それでなぜ二人は探偵をやることになったのか。
全く語られずに、いくつかの霊的な事件を『やさしく』解決する。
『0能者ミナト』
葉山透 メディアワークス文庫
読始12/6 読了12/8
コメント・・・
霊能力が全く無いのに霊的な事件を解決することでギョーカイに嫌われている九条湊。
ある事件のせいで彼の元に霊能力の高いこましゃくれたガキと女子高生巫女が転がり込んでくる。
湊のだらしないやる気ない態度にイライラと噛み付きながら、ギャフンと言わさせる二人。
そんな感じの、霊症で人が死ぬ程度にはハードなオカルトストーリー。
のちに湊がひねくれた事件が語られたりするんだろうなぁと、ひねくれた予想をしたり。
『臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族』
古野まほろ 講談社タイガ
読始12/9 読了12/10
コメント・・・
人間嘘発見器、本多唯花。
専用機墜落による一族全滅の危機から、人里はなれた村を作り断絶してきた財閥の文渡家。
そこで起きた殺人事件。
警察を排除して科学捜査の存在しない村の中で、ウソとホントだけを頼りに事件の調査を行う。
作者の挑戦状ページ付きの正統派推理小説。
『真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫』
大沼紀子 ポプラ文庫
読始12/11 読了12/13
コメント・・・
希実の元に現れた篠崎の名を名乗る女性。
母親登場かとうんざりした希実だったがそこにいたのは従姉妹の沙耶だった。
希実の母親に逢いたい、と。
駆け落ちしてきたらしい沙耶のせいで落ち着かない受験生希実(笑)
そんなトラブルが彼女の失われていた記憶を呼び起こす。
『はたらく魔王さま!4』
和ヶ原聡司 電撃文庫
読始12/14 読了12/16
コメント・・・
マグロナルドが休業。
職場を失い住居も工事のため退去させられ、干からびて死ぬかもしれない魔王たちは大家の親戚のやる海の家での職にありついた。
千葉県犬吠崎。
ちーちゃんたち女三人組にアラス・ラムスも付いてきて・・・
今回はバトルと言うほどの戦闘も無く、まぁあっち側の世界での政治的異変がなんぼか語られた感じ?
ここからどう展開するのかはさっぱり読めない。
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