2月前期

『人類最強の初恋』『ル・オタク』『ゼロから始める魔法の書』
『死なない男に恋した少女,4』『ニワトリはいつもハダシ【両A面】』『アイスクリン強し』



『人類最強の初恋』
西尾維新 講談社ノベルス


読始2/1 読了2/3

コメント・・・
戯言シリーズで大暴れをする、人類最強の請負人をやっている哀川潤の物語二編。
初恋と失恋。
まぁ・・・タイトルから期待されるような内容ではないのだが。
そしてそんな捻りが効いているだけで、内容自体は特別に面白いということも無かった。
哀川潤の一人称的な文体で本人のせりふは鍵括弧に入れずに地の文になっていることくらいが特徴か。
竹のイラストもきれいではあるが、表紙はともかく口絵はなんかコレジャナイって感じ。
かなり子供っぽく見えて、むしろグレンラガンのヨーコっぽい。
ま、キャラに対するイメージってのは人それぞれだからこれがベストって人も居るだろうけどね。




『ル・オタク フランスオタク物語』
清谷信一 講談社文庫


読始2/5 読了2/7

コメント・・・
フランスや欧州で日本の漫画アニメがどう広がったとか、フランス初のオタク屋開業記とかが書かれたレポート。
作者はミリオタで軍払い下げ品のアイテムを貿易品として取り扱うために海外へ良く行き、日本と海外の文化の差異を肌で感じているようだ。
その経験から大体において客観的に、アニメが広がったり叩かれたりしていることを分析している。
その説明の一環で、フランスの文化や精神のことも勉強できる本になっている。
そう、世界共通で文化人を自称するキチガイ(笑)はアニメを叩くんだなぁと。
実写はいいけどアニメはダメ。どういう理論なのか説明してみろと。
そんなふうにフムフムとイライラでアニメと世界を勉強できる。




『ゼロから始める魔法の書』
虎走かける 電撃文庫


読始2/7 読了2/9

コメント・・・
20回電撃大賞受賞。あとがき解説で王道ファンタジーとの説明があって、まぁその通りだろう。
欠点があるとすれば、地の文で絶世の美女と書かれている魔女ゼロが、ちんちくりんで・・・とある魔のインデックスさんのような起伏に乏しい体をしているという挿絵との差異であろうか。
魔女が迫害される世界で、魔女が嫌いな獣人傭兵(魔女は獣人の首を生贄にして力を増すという)が、人間に戻してやろうという魔女ゼロの護衛をして彼女の探し物を手伝うという物語。
話は二転三転して何が正しいんだ?とこんがらがってくる。
うん、まぁ、王道で普通に面白い、と。そんな感じ。




『死なない男に恋した少女,4 刹那の絆』
空埜一樹 HJ文庫


読始2/9 読了2/10

コメント・・・
今回はそう大きな事件にかかわることもなく、嫉妬や三角関係とか恋愛がらみのウジャウジャで甘々とか、そんな感じ。
お互い特殊な生き方をしてきたので幸せになることにためらいがあるというのが、まぁストーリーなのかな。




『ニワトリはいつもハダシ【両A面】』
火浦功 ソノラマノベル


読始2/11 読了2/13

コメント・・・
火浦功のいつものアホな話。
ミステリっぽいがそんなことは無さすぎて雑誌掲載時に物議をかもしたらしい(そう書いてある
そんな掲載版と微調整の補完版が入ってる。つまりほぼ同じバカな話を二回も読むという苦労も二倍な本である。
公衆電話やポケベルが出てくるので若すぎる人にはわかりにくい世界かもしれないのでお勧めしない。




『アイスクリン強し』
畠中恵 講談社文庫


読始2/14 読了2/15

コメント・・・
江戸時代のしゃばけに対して、明治時代になったものがコレ。
明治維新で武家で居られなくなった連中がたくさん居て、主人公の皆川真次郎はイギリス居留地で生活して身に付けた洋菓子作りで世に出ようとしていた。
友人らは巡査となり、なにかといっちゃあ真次郎のところに出入りしてくる。
そんな彼らが時代のごたごたに立ち向かう短編連作である。
あとがきによると、いつもの(ようにお菓子が美味しそう)らしい。





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