4月後期

『美少年探偵団,2』『ハイカラ工房来客簿』『拝金』
『妖医玄眞』『グイン・サーガ,67』『南極点のピアピア動画』
『銀河乞食軍団黎明編,4』『ゲート,4』『レイン,3』



『ペてん師と空気男と美少年』
西尾維新 講談社タイガ


読始4/16 読了4/17

コメント・・・
美少年探偵団の二巻。
美観の眉美・・・まぁ本来の美観とは用途が違う、能力を意味した異名であるが・・・
彼女はサラリーマン?が札束を落とすのを見かけてあわてて届ける。
お礼に一割の10枚をいただくが、落ち着かない。
美少年探偵団に持ち込んでみると・・・
いろいろあって隣の中学校で開かれているらしいカジノホールに突撃することになっちゃうんだな、これが。
あとがきによると作者にしては珍しく主人公チームがチームワークで活躍する話だと。
ふむふむ、そういえばそうかもしれんな。
表紙絵はおしゃれだけど、それだけで、見た感じで探偵団の誰なのか、が判別できない特徴の無い美形という(笑)




『ハイカラ工房来客簿 神崎時宗の魔法の仕事
つるみ犬丸 メディアワークス文庫


読始4/17 読了4/18

コメント・・・
魔法の仕事、なんてサブタイトルが付いているけど主人公は別に魔法使いではなくて、なかなかの修行をした革細工職人である。
ある晩、鉄や仕事をさせられていたら突然の大地震。
片付けきれない仕事場にうんざりして外の様子を見たら・・・ありゃ?
そんな彼の元に舞い込むいろいろな仕事。
どんな気持ちで作られるものか、革に願いを込めて、最高の細工を仕立ててみせる。
魔法のように心に染み込む革細工を。
革の細工という関係者以外はなかなか知らないものを見ることができる、珍知識本としてもアリかな。




『拝金』
堀江貴文 徳間書店


読始4/18 読了4/19

コメント・・・
微妙な街でくすぶっていた藤田優作に声をかけた堀井。
彼のアドバイスに従って起業からの大金持ちへ。
だがベンチャーは立ち止まれない。どこまでも突き進むしかないのだ。
堀井のおっさんから届くミッションがどんどん大きくなり・・・
フィクションだったりフィクションに見せかけた現実だったりするかもしれないビジネス裏ストーリー。
んー、お金は貯めるものではなく使うものだという理論はわかるんだけどねぇ。
それを行うのはなかなか難しい。




『妖医玄眞 京都備忘録
朝日奈錬 白泉社


読始4/19 読了4/20

コメント・・・
時は江戸末期。人間界で医者の真似事をしている玄眞。
本人の正体はとりあえず不明?従者のマルは、見た目は子供。中身は天羽々斬のカケラを使って作られた刀。
彼が珍しく親しくしている人間・・・四角い顔の通称カクと共にちょっとした事件を成り行きで追いかけることに。
江戸末期の京都ということで、勘のいい人ならピンとくるだれそれが居たりするわけで。
事件のあちこちに出てくるアレで心を痛めるカク。
まぁ、わりと数の増えてきた江戸(時代)妖怪まぎれの日常、というやつ。




『グイン・サーガ,67 風の挽歌』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA


読始4/20 読了4/21

コメント・・・
数十巻もの間を開け、久しぶりにグインが本編に戻ってきた。
グラチウスから取り返したマリウスとシルヴィアを連れて。
辿り着いたのはモンゴールの首都トーラス。
そこには煙とパイプ亭があり、60巻もの時を越えてついにグインはオロの最期を彼の両親に伝えることができるのだった。
涙が次々にあふれてくる、胸に詰まる一冊。
さらに、マリウスとタヴィアと娘のマリニアも店を旅立たねば周囲に迷惑をかけかねない、と別れを告げる。
また泣く。
涙涙である。




『南極点のピアピア動画』
野尻抱介 ハヤカワ文庫JA


読始4/22 読了4/23

コメント・・・
宇宙と動画配信を題材にした連作集。
やりたいことがあるんだけど力不足で・・・
そんな悩みを持った人がアドバイスを受ける「困ったときは小隅レイ初音ミクだよ」
やりたいことに小隅レイを上乗せすることでいろいろなスペシャリストがふわふわっと集まって手伝ってくれる。
そんなありそうな、だったらいいなという感じのやさしい話。
から、荒唐無稽な話まで。
あとがきにニコニコ動画の社長まで呼び出すお遊びな一冊?




『銀河乞食軍団黎明篇,4
誕生!<星海企業>』
鷹見一幸 原案:野田昌宏 ハヤカワ文庫JA


読始4/24 読了4/25

コメント・・・
ついに完結。
戦闘自体も大変だけど後始末もまた大変で。
功績により将校まで出世したムックホッファ。
軍は将校になるまでは狭き道だが、その先はトントン拍子に登っていくらしい。
その次に狭き門を潜り抜けたものに席を譲るためドンドン昇格して、そして引退しないといけないからだ。
そしてムックホッファは蒼橋義勇軍のような集団を作りたいという夢を叶えるためのアイデアをひねり出す。
軍を辞めるときのアレコレにイラっとさせられるのだが、イマイチ具体的な反撃がかかれず物足りない。
一泡吹かせてはいるらしいが・・・むむむ。




『ゲート 自衛隊彼の地にて斯く戦えり 4,総撃編』
柳内たくみ アルファポリス


読始4/25 読了4/27

コメント・・・
あとがきによると、完結するはずだった話なのだが東北大震災が発生したために、作中でも終盤に連発する自然災害展開を自粛するために分割することになったようだ。
『ゲート』を固定した反動で世界にひずみが発生しているような気がする、と。
中に入ったものの生命活動を停止させる影のような霧が発生して広がり続けていると。
それを受けた政府がゲートをどうするかグダグダ言い争う。
利益に目がくらんで安全を取りそこなうのか?
それにしても突き詰めると面白そうなのは神の存在か。
ゲートの向こう、特地にはいくつもの神がいて、ロゥリィだってあと百年も立てば神になるかもしれないというわけで。
世界のありとあらゆる神を受け入れる日本だからそんな世界でも普通にしていられるけど、他の国は宗教的にどう反応するのかと。
一神教はヒステリーをおこすだろうか?
多神教というものもあるけど、彼らは日本のように自国以外の神も余裕で受け入れられるのだろうか?
まぁ、もしかしたら向こうに行くことなくゲートが閉じてしまうかもしれないのだが。妄想は広がる。




『レイン,3 シャンドリス、侵攻す』
吉野匠 アルファポリス


読始4/27 読了5/1

コメント・・・
群雄割拠、ということでザーマインを押し返したサンクワールに新たな侵略者が向かう。
前の巻で遺書ならぬ偽書をもって王座に付いたアホウのせいなんだけどね。
シャンドリスには無敵といわれる将軍のジョウがいる。
が、こちらには無敵の主人公補正を持ったレインがいるのだ(身もふたも無い
どう勝つのか安心して読め。





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