5月後期

『レイン,4』『亡霊館の殺人』『三つの棺』
『タルト・タタンの夢』『掟上今日子の備忘録』『グイン・サーガ,70』



『レイン,4 世界を君に』
吉野匠 アルファポリス


読始5/16 読了5/17

コメント・・・
シャンドリスとの戦争も後半戦。
さらにサフィールとも戦う必要があるか。
ラストはレインが時々姫様から感じるプレッシャーの正体と出会う。
まぁ、どんな展開であってもレイン無双で安心でしょ、って感じでスリルは無い。
サクっと読める。




『亡霊館の殺人』
二階堂黎人 南雲堂


読始5/18 読了5/22

コメント・・・
イギリスの太ったうるさ型の老探偵がバタバタと現場を騒ぎながら事件を解決していく推理小説短編集。
かと思ったらそれは二話だけで、探偵ヘンリー・メリヴェール、偉い人は名前をイニシャルで呼ばれるらしくて文中では多くH・Mと書かれるのだが。
そもそもその探偵はカーの作品の探偵であって(読んだことがないから知らなかった)作者のカー愛によるパスティーシュとのことだ。
さらにカーを語る紹介文的な話が二つ続き、吸血の家の短編版がなぜ書かれているかまで語られるわけだ。
吸血は既読だったけど、ココで確認するまで全然覚えていなかった・・・こんな話だったか。
ちゃんと足跡の無い殺人って自分で書いてた(笑)




『三つの棺』
ジョン・ディクスン・カー 三田村裕:訳 ハヤカワミステリ文庫


読始5/22 読了5/26

コメント・・・
みごとに二階堂黎人の罠にかかってカーを読んでみる事になった。
フェル博士シリーズ。
太った老紳士である博士がドシドシと歩き回り、大声を出しながら、事件に立ち向かう。
古い時代の密室事件。
密室と、雪の上に足跡の無い状況密室の密室二本立て。




『タルト・タタンの夢』
近藤史恵 創元推理文庫


読始5/26 読了5/26

コメント・・・
さらに推理小説。
と言っても、何か事件が起きるというものではなく、フランス料理屋にやってきたお客さんの出会ったちょっと不思議なことを解決する感じ。
フランスで修行してきたシェフにはいろいろなものが見えるのだ。なんてね。
ところでフワっと図書館検索したら、この本全部貸し出されて予約入ってた。
なんとなく借りた本がこうなってると、得した気分。
実際、満足いくレベルの面白さだったしね。




『掟上今日子の備忘録』
西尾維新 講談社


読始5/26 読了5/27

コメント・・・
さらに推理小説。
マンガ版を先に読んでしまったが、まぁ微小に忘れていたので調度いい感じに面白かった。
ドラマは見ていない。
毎日、正確には寝て起きると記憶がリセットされる忘却探偵掟上今日子。
ただ生きているだけで何かにつけ犯人扱いされる運命を持った隠館厄介は今日もキープしている探偵リストの中から掟上今日子を呼び出すことになるのだった。
そんな短編集。




『グイン・サーガ,70 豹頭王の誕生』
栗本薫 ハヤカワ文庫JA


読始5/28 読了5/29

コメント・・・
ついにグインの戴冠式。
どこがいいのかわからない鶏ガラ小娘シルヴィア姫との結婚。
ケイロニアは大騒ぎの大祭り。
そのころパロではナリスが結構日を決めて、退路を絶った反乱準備を進める。
モンゴールではイシュトヴァーンが敵勢力を押さえ込み、モンゴールを制圧する。
・・・というか、モンゴールは今更イシュトを問い詰めてどうしたかったのかと。
結果がどっちに転んだってモンゴールの利益にならないのに。
グラチウスに踊らされたとしてもグラチーの目的は何なんだろうか。
イシュトをやさぐれさせて魂を闇に落とすとか?
わからない。




『ちょちょら』
畠中恵 新潮文庫


読始5/30 読了6/1

コメント・・・
貧乏な多々良木藩の江戸留守居役になった間野新之助。
といっても自殺した兄の跡を継いだだけで、そもそも仕事をしたかったというか兄の死の謎を解くために仕事に付いたというか。
そもそも留守居役ってなんなの?ってことになって、基本は殿の江戸城登城時の付き人。
向こうから来る人の格式を一瞬で判断して挨拶の仕方など伝えたり。
それ以外では留守居役組合としていくつかの藩の留守居役と情報交換。
今回の話のメインになるお手伝い普請の情報をいち早く手に入れ、賄賂でも人脈でも使って仕事から逃れなくては藩が破産してしまう。
忙しくて兄の死を調べる暇など無い。
と、あたふたしながら走り回る新之助が結局は真相にたどり着く。
江戸ビジネスサスペンスとでも言えばいいのかな。
江戸時代の知らない話を知ろう。





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