6月前期

『下町ロケット,2』『掟上今日子の推薦文』『HM同好会』
『ゲート外伝,1』『レイン,5』『妖怪アパートの幽雅な日常,10』
『名探偵に薔薇を』



『下町ロケット2 ガウディ計画』
池井戸潤 小学館


読始6/1 読了6/2

コメント・・・
胸糞悪い。
と言えば前作を読んだ人にはだいたい伝わるだろう。
今回も中企業佃製作所がいろいろな権力に押しつぶされそうになり、苦しみまくる。
読者にしてみれば最後には跳ね返せるとわかっているが・・・わかってるのはいいことなのかな?(笑)
まぁ、なんだな。圧力をかけた側が大して苦しまないのが物足りないかな。
読んでて溜まったストレスを放散するためにも、半沢的な倍返しが炸裂して欲しいと思った。
まぁ・・・その倍返しを見てないし読んでもいないんだけど・・・




『掟上今日子の推薦文』
西尾維新 講談社


読始6/3 読了6/6

コメント・・・
毎日、正確には寝て起きると記憶がリセットされる忘却探偵掟上今日子。
今回は厄介ではなく、警備員から元・警備員になる親切守がかかわる事件の三本立て。
1,2はマンガで読んだような気がするけど、3はまだかな?
今日子さんが飄々と、あるいは腹黒く、計算高く、がめつく推理する?




『ホームメイキング同好会』
藤野千夜 理論社


読始6/6 読了6/8

コメント・・・
同好会と言っても部活的なものではなく、三年に一度しかない高校の文化祭を全力で楽しむべく作られた、主にクラスの有志の集まりである。
比較的平凡な女子高生、上杉亜矢がごく普通に恋愛に、友情に、同好会に、比較的全力で生きるような、日常系? 正直、表紙に流されて読んでみただけって感じで、コレダ!って物は無かったかな。




『ゲート 自衛隊彼の地にて斯く戦えり 外伝,南海漂流編』
柳内たくみ アルファポリス


読始6/9 読了6/10

コメント・・・
特地に置き去りにされた自衛隊の一部。
そして五ヶ月が過ぎた。その頃伊丹は本国との連絡すら不可能の状態を喜び全然仕事をしていなかった(爆)
そのせいで上司らに睨まれ今回のピニャが向かう地方使節団の一人として組み込まれるのであった。
そしてサブタイトル。船から落っこちて漂流するのであった。
なんか最後のほうは駆け足感があったけど、一冊完結で二巻は別の話になるのかな?
読んでみないとわからない。
そうそう『国家的、民族的、中二病期』という拡散したくなる名言があった。




『レイン,5 武闘会、開幕』
吉野匠 アルファポリス


読始6/10 読了6/11

コメント・・・
サンクワールの人材登用に武闘会と文官面接が開かれた。
本編は武闘会だね。
士官のために集まったものから、ちょうどそこに居たから参加したようなキャラやスパイ的なあれとか。
でも現場にレインが居ないことでシェルファ王女・・・いや、いまは女王か?、極めて不機嫌であった。
不機嫌かつ不安であった。
その頃、一巻でサンクワールに侵略を仕掛けてきた大国ザーマインでは大きな動きが起きようとしていた。
レイグル王が自分が人間ではなく魔人だと発表しようとしていたのだ。
先行公開された(笑)将軍たちは従う者敵対する者に別れ・・・




『妖怪アパートの幽雅な日常,10』
香月日輪 YA!エンターテインメント


読始6/12 読了6/13

コメント・・・
シリーズ最終巻。
稲葉夕士は友人である長谷のために体を、命を張る。
VS怨霊・・・というか無自覚怨霊か。
そして、一巻では不幸を背負って世を拗ねていた少年は、素晴らしい大人や同級生や妖怪と出会い、あるいはろくでもない大人や同級生や妖怪に出会い、一人前の男になった。
めでたしめでたし。
そしてアニメが放送されるより先にとりあえず読破できて、めでたしめでたし。




『名探偵に薔薇を』
城平京 創元推理文庫


読始6/14 読了6/15

コメント・・・
二部構成の推理小説。
メルヘン小人地獄。適量を使えば絶対に検出されない完璧な毒薬、小人地獄にまつわる連続殺人事件。
からの、完璧な毒薬を必要以上に投入してバレバレになったという意味不明の毒殺事件、毒杯パズルへと続く。
んだけど、あとがき解説によると、まず文芸部誌に書かれた毒杯パズルがあって、後から前編であるメルヘンが付け足されたと。
器用なものだなぁ。
城平京にしては?、探偵の性格が暗いというか厭世的というか闇を背負っていてドンヨリしているのだが。
謎解きとしては面白いかな。
後編は初期作ということもあり、なんとなく展開が読めてたかも。





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