9月前期
『戦車のような彼女たち』・『黒の癒し手,3』・『ファンム・アレース,3』
『ライオンの住む街』・『もののけ侍伝々』・『遠鳴堂あやかし事件帖』
『僕の嫁の大魔獣,2』・『黒の癒し手,4』・『武士道ジェネレーション』
『河原町ルヴォワール』・『レイン,8』
『戦車のような彼女たち』
上遠野浩平 講談社
読始9/1 読了9/3
コメント・・・
統制機構という存在がメインなのでブギーポップな世界なのだろう。
そしてそこの強化人間。
中でも戦車の名前がついた、防御と攻撃能力の高い者たちが話の中心。
そしてそんな力を持つものが恋をして突撃したら?
この本単体では、戦車豆知識アレコレ、程度でしかないかもしれない。
拙者とて大して記憶に残っていないのだが、ブギーポップシリーズを熟読してどこにどんなキャラがいるか把握しておけばなかなか面白いと思う。
『異世界で黒の癒し手と呼ばれてます,3』
ふじま美耶 レジーナブックス
読始9/4 読了9/5
コメント・・・
サド王子からの救出劇はなったものの、男性恐怖症になってしまったリィーン。
脱出の流れで人も殺してしまったし、色々と心のダメージが大きい。
リハビリしながらガイアの御子(偽)として人前に出たり、たいへんだ。
治療師として人と接しながらなんとか持ち直してきたところで魔王への謁見がかなう。
そして、三巻にしてようやく?世界に付いての設定が語られる。
ストーリーの進行よりも設定説明が重視かなぁ。
『ファンム・アレース,3 賢者の教え』
香月日輪 YA!エンタテインメント
読始9/6 読了9/6
コメント・・・
ララとバビロンの旅は続く。
今度は賢者ナーガルージュナのアドバイスを求めて。
途中で立ち寄った村には盗賊団が迫っていた。
ただ戦うだけならララとバビロンがいる以上どうにでもなっただろう。
だが、一番大事なもの。村人の戦う意思。それはただ盗賊と戦うことだけではなくて農民として自然と戦うこともあるだろう。
強く生きる心。それを彼らに与えながらの協力という、とてもよい話。
そして辿り着いた賢者村では、更なる強敵が彼らを追い詰めていた。
レーベル的に子供向けだけど、満足感のあるイイ話であった。
『ライオンの棲む街 〜平塚おんな探偵の事件簿1〜』
東川篤哉 祥伝社
読始9/7 読了9/7
コメント・・・
ディナーのあとで、みたいな軽い感じのノリの、ミステリ度のあまり高くない、雰囲気系探偵モノ。
女探偵生野エルザが傍若無人に依頼人と平塚の町を突き抜ける短編集。
やや自虐系ご当地モノ?
七夕祭り以外に平塚が名を上げるところは無いからなぁ。
表紙の絵柄のせいで女子高生探偵か女子大生探偵かと思ったのだが、その年齢ははるか昔に通り過ぎた27才のレディーの物語である。
絵師は本文をちゃんと読んで書いたのだろうか(爆)
『もののけ侍伝々 京嵐寺平太郎』
佐々木祐一 角川文庫
読始9/8 読了9/8
コメント・・・
あまりやる気の無い侍、平太郎。
出世に期待は出来ないといわれる下屋敷で仕事も無くダラダラ暮らしている。
その裏には人気が少ないこちらなら長年の付き合いである妖怪たちとの生活もしやすかろうという考えあってのこと。
だが、上役に妖怪退治の仕事を回されて、まさかの上様じきじきのお目通りまで。
以前読んだ江戸モノ、暗殺奉行抜刀では説明してくれなかった、徳川家重の通訳の謎がココに。
病気でモゴモゴとしかしゃべれなくなって、特別な聞き取り役が必要な殿様だったんだね。
ここでの通訳は大岡出雲。暗殺の時は彼を押しのけて側役になった田沼だったな。
作者が違うけど時系列を並べると面白いか(笑)
ともかく、のんびり侍ののんびり妖怪同居物語。
『遠鳴堂あやかし事件帖 其の壱』
椎名蓮月 富士見L文庫
読始9/9 読了9/9
コメント・・・
物心付いたばかりの頃に父を失い、そして今度は母を失った少年、明14才。
おじさんの倫太郎にひきとられ新しい学校へ通う。
のだが、前を走る少女の肩に黒い影を見る。
明は『見える』少年であった。
子供なりの優しさでなんとかしてやりたいと思いつつも、さして力も無く。
それが正しいかどうかではなく、とりあえず衝動のままに動く。
若さゆえ、か。
『僕の嫁の、物騒な嫁入り事情と大魔獣,2』
かっぱ同盟 アルファポリス
読始9/10 読了9/10
コメント・・・
あほらしいほどのラブラブ夫婦になったリノとベルル。
リノは妖精がゼリー化される事件の解決を任命される。
いや、犯人捜しサイドではなく、ゼリーを妖精に戻す研究である。
生物ではなく自然エネルギー的なものである妖精はゼリー状になっても死ぬことはないのだが、形状を失った上に眠った状態?
妖精に愛される者、ティターニアの能力を持つベルルがどう力になれるか・・・
溢れろ愛情(笑)
『異世界で黒の癒し手と呼ばれてます,4』
ふじま美耶 レジーナブックス
読始9/11 読了9/11
コメント・・・
リィーンはなんとなく、というか、比較的前向きに?魔王との男女関係を友達以上くらいから始めようと思っていた。
魔王もあせりはしないものの、彼女に手を出したものへの怒りの鉄槌が国を一つ吹き飛ばす。
魔王のヤンデレ具合とガイアに無理矢理運命付けられた感のある組み合わせにちょっぴり愛情が冷め距離をとる。
まぁねぇ、嫉妬と怒りで国が滅びるとか結構プレッシャーだよね(爆)
そして結婚が決まったら千年程度の寿命がついてくる。
長い生の中に何らかのやりがいをもてればいいけど、何もなくなったら地獄だね(笑)
拙者は、やりたいことが無限にあるから寿命はいくらでも欲しいなぁ。
『武士道ジェネレーション』
誉田哲也 文藝春秋
読始9/12 読了9/13
コメント・・・
武士道シリーズ、今度こそラストエピソード?
今回も早苗と香織をイメージしたであろう紅白の紐しおり付き。
そんなことよりもう学生時代が終了して早苗の結婚式から始まって香織は道場を継ぐための血反吐を吐くような特訓を始める。
膝を痛めた早苗は剣道を引退して主婦業と道場の事務周りを手伝ったり。
青春時代を剣道に打ち込んだ二人は、若者たちにそれを伝えていくのだ。
特別熱い話ではなく、普通におまけストーリーとでも言うべきか。
『河原町ルヴォワール』
円居挽 講談社BOX
読始9/13 読了9/14
コメント・・・
シリーズ4作目は完結編。
そんなにも因縁ってあったっけなぁ?と間を空けすぎたせいでイマイチ反応しづらいvs黄昏卿。
龍樹落花の死を起点に始められた双龍会から黄昏卿を被疑者たる御贖へと落とし、糾弾する。
しかし、権力と金力によって事実の改変すら可能な黄昏卿はそう簡単な相手ではない。
ひねってねじってこんがらがして、なんとかなるかも?
文章の不自然さに気付きながらもボンヤリしていて真実に気付けなかった自分が残念。
ナイスミステリ、と言っておこう。
『レイン,8 孤高の戦士』
吉野匠 アルファポリス
読始9/15 読了9/16
コメント・・・
レインは単騎でザーマインに突撃しようとする、が貧乏女騎士セルフィーにしがみつかれて二人旅となる。
というのも・・・
「それはギャグで言っているのか?」としか言いようの無いすれ違いが原因で。
展開は馬鹿馬鹿しいが戦闘はかつて無いほどの危機。
レインの怪我にシェルファが目を腫らすまで泣き続ける。
困った話である(爆)
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