9月後期

『便利屋サルコリ』『オーダーは探偵に,2』『水戸黄門』
『ライオンの歌が聞こえる』『ファンム・アレース,4』『田舎刑事の趣味とお仕事』
『外田警部、TGVに乗る』『機龍警察』



『便利屋サルコリ』
両角長彦 光文社


読始9/17 読了9/18

コメント・・・
猿田、骨崎、リサコの三人による便利屋。
正義の味方になれればいいな、程度の気持ちで。
持ち込まれるさまざまな事件は二転三転?
ブラッグで感じたようなブラック率は、それほど高くないかな。




『オーダーは探偵に
砂糖とミルクとスプーン一杯の謎解きを
近江泉美 メディアワークス文庫


読始9/19 読了9/20

コメント・・・
これだからナンバリングでない作品は・・・
というわけで、一巻を読む前に二巻を読んでしまったミステイク。
それでもあまり問題なく読めると言えば言える。
喫茶エメラルドに居るという探偵は高校生上倉悠貴。
殺人事件とかそういう大事ではなく、小さな不思議に対応する。
そして、喫茶店のバイトにして就職活動中の女子大生小野寺美久が華麗に見当違いの推理で場を混乱・・・いや、自分ひとりで大混乱の空回りを引き起こす。
ワトソンとホームズに例えるにはワトソンのレベルが低すぎる。
ので、テンションが落ちてるところに、誤字脱字が微小に発見され、ますますテンションが落ちていくのであった。
担当仕事しろ。




『水戸黄門 天下の副編集長』
月村了衛 徳間書店


読始9/20 読了9/21

コメント・・・
まず作者名の読みが気になって奥付を見たが、そのまんま「つきむらりょうえ」で良かったのか。
そして代表作。あぁ、これだ。機龍警察とやらを読んでみたかったんだっけ。
だが初めて読む作品は、このスットコ時代小説になってしまった(笑)
時代劇水戸黄門で語られたことは多分無い、彼の大事業『国史』編纂。
黄門様はこの原稿をよこさない津々浦々の学者を直接訪れ原稿をむしりとるための全国行脚を計画するのであった。
実在の人物のパロディである時代劇のパロディ的に書かれたパロパロなズッコケ珍道中。
こんなものを読んだら機龍警察とやらもギャグ小説なのでは?と思ってしまうではないか。




『ライオンの歌が聞こえる 〜平塚おんな探偵の事件簿2〜』
東川篤哉 祥伝社


読始9/21 読了9/22

コメント・・・
東川節とでもいうか、ズッコケおとぼけミステリと言う意味で面白い。
推理自体はあまり面白みを感じない。
出てくる人には魅力があるんだけどね(笑)




『ファンム・アレース,4 魔宮の戦い』
香月日輪 YA!エンタテインメント


読始9/23 読了9/24

コメント・・・
少しずつ仲間を増やしながら旅を続けるララ。
彼女と、彼女が拾った龍族の幼女テジャが持つ聖魔の魂。
それを手に入れて世界征服を企む魔女。
ストーリーはザッとそんな感じだが、やっぱりなんというか、香月節?
説教くさい気もするけど、じっくり心に沁みる展開に「いいなぁ」と思うわけだ。
後二冊で完結しているし、安心して読み進めたいと思える。




『田舎の刑事の趣味とお仕事』
滝田務雄 東京創元社


読始9/25 読了9/26

コメント・・・
ユーモラス系ミステリ。デビュー作の中編集と言っておくか。短編ではない・・・よな。
能力はあるが、周囲に恵まれないかもしれない黒川鈴木巡査部長。
どうしようもなく無能な部下の白石に悩まされつつ、家庭に帰れば雰囲気こそおとなしいが「この妻がヤバイ」というコンテストをしたら上位に来そうな奥さんに悩まされ、気が休まらない。
表題作は逃げ込んだネットゲームの世界での経験が事件解決の役に立つというもの。
ともかく、ユーモア要素に特に満足して、別作品も読めるだけ読もうという気持ちになった。
楽しみ楽しみ。




『外田警部、TGVに乗る』
古野まほろ 光文社


読始9/27 読了9/29

コメント・・・
前回、いろいろと苦労をした結果、長期休暇をもらった・・・無理矢理のようにプレゼントされた外田警部。
作者が大学に通ったおフランスに旅行に行くのであるが、そこで外交官殺害事件に遭遇してしまうのであるぞなぞな。
おフランスの紹介は、実に正直といえばいいのかな?
これを読むと、ツアー旅行ならともかく個人的に行くのはイヤだなぁと思う(爆)
カルチャーギャップを受け入れる心の余裕の有無で決まると思うんだけどね。
拙者は心が広かったり狭かったりするけど、対フランス的には狭いかなぁ(笑)ドイツ系だと思う。
ともかく外国を舞台に日本とは違う生活習慣がトリックを見破る鍵となる。
コロンボ的なサスペンスなので初めから犯人はわかっているのだが、ぞなぞなと追い詰める南堀端の猟犬を楽しめる。
それに一筋縄では片付かないヒネリもちゃんと入っていて驚きも味わえる。
剋シリーズではぞなぞなと言うだけだった警部がスピンオフすると実に味のある面白い、そして実力がありすぎるキャラに。
そしていつものように語ろうか。別に殺人とか起きなくてもかまわないくらい普通の旅行小説のまま終わってもいいくらい楽しかった。




『機龍警察』
月村了衛 ハヤカワ文庫JA


読始9/30 読了10/2

コメント・・・
至近未来警察モノ。
警察にキモノと呼ばれるパワードスーツを利用した犯罪が起きていた。
対応するために警視庁特捜部が作られたが・・・
テロにイライラして、警察内部での心の狭い足の引っ張り合いにイライラして、全体を通じてストレスが溜まるばかりの話だった。
すぐ上の外田さんとポンメルシーさんは国を越えてお互いを認め合って協力関係にあったのになぁ。
そしてテロが起きた時どう行動したものかといろいろ悩まされて読むのがなかなか進まなかった。





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