1月後期

『日暮旅人の忘れ物』『村上海賊の娘,下巻』『結物語』
『屍竜戦記2』


『探偵・日暮旅人の忘れ物』
山口幸三郎 メディアワークス文庫


読始1/20 読了1/22

コメント・・・
いくつかの探し物をしながら旅人は復讐の準備を積み上げていく。
ハートフルストーリーやコメディの裏側は、そうなっている(爆)
そしてユキジとの出会いの物語もまた。
最後には末端の一人を拉致する。それからどうなるのか!?
4巻に続くのであった。




『村上海賊の娘 下巻』
和田竜 新潮社


読始1/22 読了1/25

コメント・・・
初めて戦場に出て、華やかさのなさや自家を存続させることこそ大事という現実に落ち込む景姫であった。
が、悩んだ末に自分がしたかったのは自分のためではなく他人のために立ち上がった一向宗門徒を応援してやりたい気持ちだと分かったのだ。
身勝手の極意。
景姫が難波海をふさぐ眞鍋海賊を蹴散らして道を開くと思いつめたために、村上海賊らは何もせずに引き上げるという命令を無視しての海戦の会戦に突入することになるのであった。
約300対300の船合戦。大規模なのか小規模なのかピンと来ない数字であるが。
泉州侍の冗談のようなひょうげた散り様には笑いが浮かぶが・・・死んでるんだよなぁ。
面白く、凄惨な、ある意味景姫が最初に求めた華やかな戦と言えよう。
顔見知りのお互いが仲良くしゃべりながら殺しあう。
と書いていると面白かったかなぁと思いつつもやっぱりなにか物足りないような・・・
何が不満なのか良くわからないけど、足りなかった気がする。




『結物語』
西尾維新 講談社BOX


読始1/26 読了1/27

コメント・・・
阿良々木暦23才。
大学卒業して警察官研修として地元に帰ってきている。
直江津署風説課。物語になる前のウワサを取り締まり、何かあるなら解決し、まだ何も起きていないなら何事も無いウワサとして散らしてしまう、そういう部署である。
そしていくつかのウワサにぶつかりながら、そのシーンの挿絵は無いのだが、先輩女刑事らの半裸を見ることになるのであった。
困ったものである。そもそもBOXには章毎の扉絵以外の絵は無いんだけどな。




屍竜戦記U 全てを呪う詩』
片理誠 トクマノベルスEDGE


読始1/28 読了1/31

コメント・・・
前の主人公も微妙だったが、今回の主人公もまたちょっとばかり物足りない。
人類とドラゴンが戦っている時代、なんとか撃破した竜の死体を操る屍竜使い。
彼女と共に安全なエリアである首都で生活するために、今は前線に出て命がけの仕事で功績を挙げ、地位を高めるしかない。
次期法王候補のために犬馬の労。
ドラゴンの侵略を警戒しつつ、人間同士で争い続けるというブザマな世界の残念な物語。
スカっとしないなぁ。





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