2月前期

『愚者のエンドロール』『ゴーストケース』『逃亡作法』
『テルマエロマエ』『日暮旅人の贈り物』



『愚者のエンドロール』
米澤穂信 角川文庫


読始2/1 読了2/2

コメント・・・
アニメで見てはいたけど、ずいぶん昔なのでザックリ推理は覚えていたけど真ENDは覚えていなかった。
おかげで「あぁ、そうだったか」と感心できたので得した気分(笑)
古典部に持ち込まれた相談。
文化祭のために撮影していたミステリー(仮)のシナリオ担当が倒れてしまったために、どんなストーリーになるはずだったのか推理して欲しいと。
クラス関係者の意見を聞きつつ色々考えるが・・・
辿り着く答えは悲しいということもなく、まぁ・・・微妙だ。




『ゴーストケース 心霊科学捜査官
柴田勝家 講談社タイガ


読始2/4 読了2/5

コメント・・・
幽霊が科学的にある程度分析されている世界。
警視庁捜査零課。
新人は四国出身の陰陽師の御陵みささぎ
珍名ばかりの同僚と共に霊的事件の解決に乗り出す。
今回の事件は、CDを聞いた人が自殺するという祟り?
霊が絡むだけに、人の死にやすい悲しいことになるストーリーか。




『逃亡作法』
東山彰良 宝島社文庫


読始2/6 読了2/11

コメント・・・
このミスレーベルの割にミステリじゃない?
犯罪活劇脱獄物語かな。
犯罪者は好きではないのでイマイチ読み進むのに時間がかかったな。
そんなわけで感想にはあとがき解説の文章から「そういえばそんな感じだったな」という言葉を借りさせてもらうとするかね。
キャラが生き生きとしている。
たしかに、主人公のツバメをはじめとして、好きになれるかどうかはともかくとして全員が無駄に生きてる。
塀の中の懲りない面々、だな。
そして連続少女強姦殺人犯を追って、テロリストにまでなった・・・まぁ刑務所に銃を持って乗り込むくらいであれば無差別テロを起こすようなヤツラと同列にしたくないが。
被害者遺族ら。この人たちも能無しでさえなければもう少し感情移入できたかもしれん。まぁ残念な角度に生き生き。
拙者の好みには合わなかったけど、銀賞を受賞する程度に、気に入る人にはイキオイが刺さる本のようだ。




『テルマエ・ロマエ 〜小説版〜』
伊豆平成 KCG文庫


読始2/13 読了2/14

コメント・・・
マンガが実写映画になって、そしてノベライズされたのがコレ。
映画は、まぁ面白かったけど原作マンガには全然届かなかったかな。
チョイスとオリジナル化のセンスが合わなかった、と言っておくか。
映画と小説は、それぞれの良さがあるけど、小説は細かい気になった部分をゆっくりしっかりチェックできるのが長所かな。
二回も映画化したけどストーリーを全然知らない人も居るのかな?
ローマの風呂設計職人ルシウスがアイデアに詰まって苦しむたびにタイムスリップして現代日本に飛ぶ。
そして出会う風呂文化にカルチャーショックを受けて悶絶するというギャグマンガである。
映画は1も2もマンガの好きなエピソード、新旧風呂職人が成金の注文に頭をかかえる・・・をやってくれなかったのがなぁ。
3に期待するかw




『探偵・日暮旅人の贈り物』
山口幸三郎 メディアワークス文庫


読始2/14 読了2/15

コメント・・・
第一部完。
シリーズ完結のつもりだったかは知らないが、拙者が読んでいるこの時点ですでにセカンドシーズンが二冊は出ているわけで。
ともかく、日暮旅人の過去は・・・過去に関わった直接の人間については語られる。
しかし具体的にどんな情報を握ってしまったのかは、謎のままかな。
少なくともユキジの父親は今回話に混ざらなかったわけで。
視覚しか持たない探偵、日暮旅人は愛を「視る」か?




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