2月後期
『不思議プロダクション』・『田舎の刑事の好敵手』・『戦力外捜査官』
『まめたん』・『レイン,9』・『若様組まいる』
『不思議プロダクション』
堀川アサコ 幻冬舎文庫
読始2/16 読了2/18
コメント・・・
全国にうって出る勇気がなく、青森で細々とモノマネ芸をやっているシロクマ大福。
事務所には芸の仕事よりも不思議な事件の方がやってくる?
いくつかの短編事件。
霊的な要素が多少かかわってくるから推理モノと言う方向性ではないな。
じゃあなんと言うのかというと・・・ちょっと思いつかないんだが。
『田舎の刑事の好敵手』
滝田務雄 東京創元社
読始2/18 読了2/19
コメント・・・
大爆笑、田舎の刑事シリーズ第三巻。今回は長編。
なお、二巻は単行本と文庫でそれぞれタイトルが闘病記と動物記に分かれていて混乱させられる。くそぅ
ともかく、突然珍妙な行動をとり始めた黒川鈴木。
それはかつての同級生にして、圧倒的に上の階級に走り去った友人の遠山警視正に自分は田舎暮らしを悠々と楽しんでいるのだと見せ付けるための行動演習であった。
が、大失敗祭りで大混乱していた。
一方警察署でも警視正がわざわざ監察に来るというので大パニック。全員が署から逃げ出すべきかと言うところまで追い詰められていた。
じつにバカ祭りで面白い。
一方気になるのは黒川と妻との関係。
もしかしたら彼女がラスボスとして登場することがあるのか?
とにかくバカで笑えて満足した。
『戦力外捜査官 姫デカ海月千波』
似鳥鶏 河出書房新社
読始2/19 読了2/20
コメント・・・
捜査一課火災犯捜査第二係に投げ込まれた高校生のような女の子海月千波。
連続放火事件の対策と推理の中、捜査本部のやり方とぶつかり、お目付け役の設楽恭介とともに捜査本部から追い出される。
『戦力外』として独自の方向性で事件を追う二人。
その先に待つ事件の真相は?
ってこれドラマかなんかになったんだっけ?なんかそんな記憶が・・・
『富士学校まめたん研究分室』
芝村裕吏 ハヤカワ文庫JA
読始2/21 読了2/25
コメント・・・
自衛隊技術部のコミュ症30喪女がウジウジとウジウジするばかりの物語でイマイチすかっとしない。
一方、モノヅクリをする上で何を目的としてどんな方向にアピールするか、などプレゼンについてビジネス書的な情報をくれるのはイイ感じ?
ともかく彼女の現実逃避から始まった陸戦支援車両作成計画。
中韓朝の情勢が怪しくなって、その流れで研究開発費が手に入り、部署はとんでもない過密スケジュールの過労状態まで追い詰められる。
まめたんは完成するのか。完成したとして実戦投入されたり便利に仕事をしたりするのか。
ラストは割と盛り上がるも〆で「ありゃ?」と物足りない感。
『レイン,9 過去からの亡霊』
吉野匠 アルファポリス
読始2/26 読了2/27
コメント・・・
あいかわらずの無敵剣士レイン。
と言いたい所だが、謎の死の予感に纏わりつかれる。
相手は敵国ザーマインのレイグルか。それとも別の何者かか。
そしてなぜかシェルファ女王を狙う暗殺組織が怪しげな術で人を造り上げた?
勢力が増えて混乱しそうなこの作品はどういう方向に向かうのか。
『若様組まいる』
畠中恵 講談社文庫
読始2/28 読了3/2
コメント・・・
アイスクリン強し、の後に書かれたけど時間軸は先。
上の本で巡査になっていた若様組が巡査学校の入試に必死になり、警察学校で薩摩藩出身、駿河からの出戻り、平民(比較的商売に成功した者の息子)など立場の違うものたちとぶつかり合い。
だけどそれ以上に性格の悪い警察学校幹事のイビリに彼らも一体となり協力を覚えるか。
明治が舞台の、まぁ青春物語、かな。
そしてあとがき解説は偶然にもこのページの一番上にある不思議プロダクションの堀川アサコが担当している。
奇跡的な縁、というやつだな。
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