4月後期

『英国一家、ますます日本を食べる』『御刀番左京之介』『ダィテス領攻防記,4』
『ゼロの日に叫ぶ』『オケ老人』『ダィテス領攻防記,5』



『英国一家、日本を食べる』
マイケル・ブース 寺西のぶ子:訳 亜紀書房


読始4/17 読了4/18

コメント・・・
数年前にアニメにもなった作品。
前作に比べると食よりも文化を語る割合の方が増えたかもしれない。
そもそも一冊を分冊したのかな?だとすれば一巻に食をほぼ全て持っていかれたとしてもしかたあるまい。
これを読んで、なくなる前に築地に行こうかなとか、かっぱ橋で調理器具を見て回ろうかなとか、城之崎温泉で湯ったりしようかな、とか思えばいいんじゃないかな。




『御刀番 左京之介 妖刀始末』
藤井邦夫 光文社文庫


読始4/19 読了4/20

コメント・・・
汐崎藩から刀が盗まれた。
妖刀村正。徳川幕府に仇為すと言われるこの剣を持っていたと知られればおとりつぶしも必死。
ということで左京之介は犯人を追いかけるのだった。
作者がテレビドラマの脚本家というように紹介されているのを見たせいか、場面がポンポン変わり、テンポ良く展開し。
たしかにドラマでも見ているように進むなぁと感じる本であった。
一方、主人公の性格を掴み切れなかったり、チャンバラに迫力を感じなかったとも思った。
シリーズとして読み進めたら評価が変わるかな?




『ダイテス領攻防記,4』
牧原のどか レジーナブックス


読始4/22 読了4/23

コメント・・・
大方の予想通り、外国との戦争は起こる気配が無く、むしろ同盟締結に成功してしまう。
じゃあどうやってタイトル的に攻防するのかと言うとそんなものはなく(笑)ものすごく小さいレベルでの内乱というか嫌がらせと言うか・・・
新しく男x男のカップルも生まれたようだし、作者が書きたいことは書けているのかな(笑)
だがもう一つの本題であるBL本を蔓延させようというのはあまり進んでないかも。




『ゼロの日に叫ぶ 戦力外捜査官,3
似鳥鶏 河出書房新社


読始4/24 読了4/26

コメント・・・
三巻まで読んでようやくわかった。
ヒロインの海月がほえほえなドジっ子だからコメディ風に考えていたけど、毎度起きる事件は殺伐としているんだよなぁ。
街中での拉致レイプ事件から始まる。
そして主人公・・・うーん、活躍が主人公<ヒロインの物語はどうもなんて書いたらいいのか悩んでしまうね。
まぁとりあえず設楽刑事は今回も大怪我をする役割で、頭脳も肉体もあまり事件解決に貢献できない(笑)
パターンではあるが本当に主人公と書いていいのか悩んでしまう存在である。




『オケ老人』
荒木源 小学館


読始4/27 読了4/30

コメント・・・
映画化された作品。
たしかちょんまげぷりんも映画になったはずだが、ってことでもしかしたら初めから映画脚本を書く人なのか?って思ったがそんなことはなかった。
しょぼくれた高校教師が通りすがりに聞いたアマオーケストラの実力に感動して10年来にヴァイオリンを手にとってオーケストラに入団の電話をする。
そして、間違ってヨボヨボの老人会のオーケストラに入ってしまった。
自分がやりたかったのはこんなんじゃないと言いながらも自分だってたいした実力ではないのだ。
そしてこんなストーリーの中に、ロシアのスパイ物語まで噛んでくる。
一応主人公である高校教師のヘナチョコ具合に負けずに読み干せば、まぁほのぼのと締めくくられる。




『ダイテス領攻防記,5』
牧原のどか レジーナブックス


読始4/30 読了4/30

コメント・・・
じつに平和な世界で、攻防と呼ぶほどの物は無く、まぁあえて言うなら結婚の準備が攻防であろうか。
もはや内乱すら出てこなくなったか。
平和になれば文化活動が活発化するのでミリアーナもたまには、とBLではない小説を書いてみたりもするのだった。
あぁ、本編が平和になってしまったためバランスを取るかのように各国の過去話。
不本意な戦争で人が死んでゆくのである。悲しみばかり生み出す無駄な戦争が。




トップに戻りたい
リストに戻る