5月前期

『虚実妖怪百物語,序』『天帝のみはるかす桜火』『虚実妖怪百物語,破』
『虚実妖怪百物語,急』『櫻子さんの足元には死体が埋まっている,2』


虚実うそまこと妖怪百物語,序』
京極夏彦 角川書店


読始5/1 読了5/3

コメント・・・
序、というだけあってプロローグである。
実名で多数の妖怪関係者が登場するこの作品。水木しげるまで出てくる。
水木しげるのセリフは適切にカタカナを織り込まれることで「フハっ」と鼻息を噴出す水木絵が脳内出力される。
どうやら世の中から妖怪が消えている、減りつつあるらしい。
そんな展開を章毎に切り替わる狂言回しの行動で進めていくのだが・・・
これがドレもコレも関くんのようなバカオロカで、読んでいて精神的に疲れてくる。
オロカちからによって見事に話を進めないように泥沼を作り、序が序でしかない本に仕上がっている。
続きを一気に読まないと、これ一冊ではとてもとても。駄作認定されるしかないのではないかな。




『天帝のみはるかす桜火』
古野まほろ 講談社ノベルス


読始5/4 読了5/6

コメント・・・
シリーズの何冊目かは調べないとわからないが、どうやらシリーズ0巻の話らしい。
まだ、頸草館の吹奏楽部一年の物語である。
なにせ10周年本らしいからなぁ。知ってる名前や知ってるような気がする名前。そういえば居たっけ。全然知らないが新キャラ?まで色々。
まぁキャラクターが出会う短編集。




虚実うそまこと妖怪百物語,破』
京極夏彦 角川書店


読始5/6 読了5/9

コメント・・・
破、もあんまり破な感じがしないなぁ。
つまり序と同じく、バカな狂言回しがもたもたしてストーリーが進まない感じ。
妖怪が目に映るようになった世界・・・
全体的に気色が悪いだけで実害があるわけではないのだが、ヒステリックな自警団と民意によって実害が出ている。
それこそがラスボスの企み。
侠飯の福澤徹三がホラー畑の人だったんだ、とか、ヤングジャンプのダイナーに原作があったのか、とか、ワリとどうでもいいような情報に驚く(笑)




虚実うそまこと妖怪百物語,急』
京極夏彦 角川書店


読始5/10 読了5/13

コメント・・・
バカという精神的ゆるみが大事だと言うことなのだろうが、バカの狂言回しはじつにモタモタである。
それでもコレが最終巻なので解決しなければならない。
最後の大盤振る舞いとして、具体的に名前を出さないけどなんとなくわかる妖怪関係の大物も多数登場。
オチはおとなしめかな。




『櫻子さんの足元には死体が埋まっている
骨と石榴と夏休み』
太田紫織 角川文庫


読始5/15 読了5/16

コメント・・・
うーん、そういえばそう言う話もあったかな、とうっすらアニメの記憶が掘り起こされる。
山で見かけた白骨死体はクラスメイトのおばあちゃんだった?
深夜に町をフラフラしていた幼児はどこの子なのか。
家族一同に殺される勢いで人望の無い主人。
の三本立て。
幼児のいーちゃんは悲しい話だなぁ。いや、他二つも悲しいといえばそうなんだけど。




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