5月後期
『掟上今日子の旅行記』・『DINER』・『新任刑事』
『堕ち神様の神頼み』・『下町和菓子栗丸堂2』
『掟上今日子の旅行記』
西尾維新 講談社
読始5/17 読了5/18
コメント・・・
厄介のかかわる長編。
いつもの冤罪でクビになりつつ、口止め料の海外旅行チケットでフランスへ行った厄介はそこで今日子に出会う。
というか後をつける。犯罪者だー。
どうやらエッフェル塔を盗むと言う予告状に対抗して呼ばれたようだが。
寝たら記憶がまっさらになる探偵は海外でどうなるのか。
『DINER』
平山夢明 ポプラ社
読始5/20 読了5/22
コメント・・・
18年5月現在、ヤングジャンプで漫画版が連載中なのだが、それの原作・・・を通り過ぎてもう原案になっちゃってるかな。
それとも原作からあえて断ち切ったようなネタがあったら全部くれとでも言ったのか、あるいは作者が追加したくなったネタを現在進行でひねり出しているのか。
ともかく、オオバカナコがどん底人生で殺し屋専門の定食屋で死と隣り合わせのウェイトレスをする話。
定食と言っても日本風ではなくタイトルのダイナーでアメリカ風。豪華にダイナミックなハンバーガーを出すといえば少しは伝わるか。
マスターのボンベロは腕も立つが料理もうまい。オオバカナコは名前どおりバカなんだが、それだけに生死の境目をフラフラと進む。
小説のジャンルは何になるんだろう?ザックリとエンターテインメントと言うしかないかな。
どきどきはするけど、内容は無いようと言ってもソレは間違いでもなく。なんとなく面白さを味わうのみ?
うーむ、不思議だ。
『新任刑事』
古野まほろ 新潮社
読始5/23 読了5/29
コメント・・・
他の土地だけは普通の地名なのだが、ここだけは愛予なる土地。でもいつものシリーズの実予とも違うな。
なぜか交番詰めから捜査一課に引き抜かれた原田貢。
めざすのは時効が三ヶ月まで迫った警察幹部傷害致死の犯人を検挙すること。
そんな彼の元に、彼を指定して、犯人に似ている人物がその辺のスナックで働いていると言う情報が舞い込むのだが。
昔「事件は会議室で起こっているんじゃない。現場で起こっているんだ」って刑事ドラマがあったけど、この本は
「事件を完了させるには現場で得たものを全て書面に書き起こさなくてはならないんだ」といったところだろうか。
刑事には現場の能力だけでなく、デスクワークをこなす力も必要だ、ということを多分本物と同じ形式の書類風にして教えてくれるページもある。
そして・・・久しぶりに謎をずばりと解けたミステリ。でニヤニヤ。
『堕ち神様の神頼み』
さくまゆうこ 富士見L文庫
読始5/30 読了5/31
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叶のモトに送られてきた荷物。
中から耳付ヘアバンドをつけた和装幼女が現れた。
追いかけてひげのむさいおっさんも現れた。
おっさんは寄り代を失って神でいられなくなった元風神の阿天坊。
彼が神だった頃に届けられた祈願のいくつかが気になって困るので、人間の中では世話焼き性格の叶に頼ってあちこち移動に協力してもらおうと言う困った元神様である。
叶は性格的に結局つきあうことになるのだが・・・
いわゆるハートフル系ストーリー。
『お待ちしてます 下町和菓子栗丸堂2』
似鳥航一 メディアワークス文庫
読始5/31 読了6/1
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今回もなぜか栗丸堂には色々な悩みが持ち込まれる。
若き店主、栗田仁と、今はまだただのお客の天然ぽやぽや女子大生の葵が和菓子で解決する。
そんな下町人情物語。
タイトルに2とあるから大丈夫だろうけど、1巻のキャラが多く出てくるので2巻からいきなり手を出すのはよろしくなかろう。
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