8月後期

『ようこそ、古城ホテルへ,4』『超高速参勤交代リターンズ』
『貧乏お嬢様、メイドになる』『遠鳴堂あやかし事件帖,2』『虐殺器官』



『ようこそ、古城ホテルへ,4
〜ここがあなたの帰る国〜』
紅玉いづき 角川つばさ文庫


読始8/17 読了8/18

コメント・・・
今度は、まぁ当然のように四人目。リ・ルゥ姫様の物語。
国を再興するためにホテルを出て行ってしまう。
その言葉にピィはピーピー泣き、フェノンとジゼルはへこんでしまう。
最高を後押ししてくれるという王様はイマイチ信用しにくいところがあるが・・・さて。




『超高速!参勤交代リターンズ』
土橋章宏 講談社文庫


読始8/19 読了8/23

コメント・・・
映画になった・・・映画が先?
前作で悪の老中をぶん殴って解決したと思った参勤交代。
だが、その老中、松平信祝のぶとき。蟄居になるもライバルらを暗殺しまくり人手不足を作り返り咲く。
そして主人公たち湯長谷藩は帰路/交代を二日で終わらせろという無茶な要求を突きつけられる。
走る走る。
主人公らが最後に勝つのはまぁわかっているんだけど。
信祝に暗殺された人や藩の立場がなぁ、ってフラストレーションが溜まる。
主人公の内藤政醇まさあつのセリフだと「常在戦場の心構えが出来ていないから死んだのだ」ということになるが・・・
モヤっとするぜ。




英国王妃の事件ファイル,1 貧乏お嬢様、メイドになる』
リース・ボウエン 古川奈々子:訳
 コージーブックス


読始8/24 読了8/27

コメント・・・
タイトルの英国王妃と見るとおぉっ?と思うが、実際は端っこの方の一応王位継承権はあるけどまず回ってこないという公爵令嬢・・・と呼ぶには少々おてんばと言うか。
微妙な結婚適齢期の女性である。
そんな貴族お嬢様だが、田舎な地元に閉じ込められているのがイヤになってロンドン一人暮らしを画策する。
失敗だらけの生活の中、友人のアイデアでメイド的なものを始める。
推薦者自分。責任者自分。派遣人材自分。
そんな彼女が殺人事件に巻き込まれ、話はドタバタドジっ娘お嬢様からミステリーになる。




『遠鳴堂あやかし事件帖 其の弐 誰も君になれない
椎名蓮月 富士見L文庫


読始8/28 読了8/30

コメント・・・
双子の兄に自殺された弟。
弟を見ずに彼を死んだ兄扱いする母親。霊媒能力を持った同じ学校の生徒に取り憑き弟に言葉を伝えようとする兄の霊。
霊的問題を解決できる遠鳴堂が解決します。
生と死と、人々の面倒な感情が、まぁ悲しい感じにもつれ合った話。




『虐殺器官』
伊藤計劃 ハヤカワ文庫JA


読始8/30 読了9/8

コメント・・・
2000年代のSFナンバー1とまで言われた/票を集めた作品。
だけどSFマニアではない拙者的にはそれほどでも・・・
世界で起きる虐殺の裏に見え隠れする存在ジョン・ポール。
彼を追う任務に当てられた米軍のクラヴィス・シェパード。
という設定だけどスパイアクションではなく、どちらかというと精神面の話が多いから重たくもったりしているのかな。
シェパードの性格もなかなかにめんどくさいところがあって、重い思いを抱えてくる。
つまり、全体的にスカっとすることができない。
まぁ拙者にわからない範囲で楽しめてる人が多いというのはうらやましいことだ。好みの問題かもしれんが。




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