3月前期
『真夜中のパン屋さん,5』・『人類最強のときめき』・『櫻子さんの足元,4』
『真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者』
大沼紀子 ポプラ文庫
読始3/2 読了3/10
コメント・・・
本が500pで厚く重たく、内容もまぁ重い。
希実の元にきたのは父方の名家からの養子話。
それによって距離をとっていた家族とも顔を合わせることになったり。
もともと希実は捨てられるかのごとくブランジェリークレバヤシに飛び込んだという初めっから重たいものを背負った主人公なのだが。
さらに血縁関係のややこしさがグールグル。
読者を色々と誘導した挙句に、意外とあっさりラストに真実がほのめかされる。
このあともなんだかんだあるんだろうけど、結局のところこのパン屋に生きてるのが幸せって感じにまとまるんだろうなぁ。
根が生えれば動揺も小さくて済むだろ。
つまり希実はすでにハッピーが約束されているのだ。
『人類最強のときめき』
西尾維新 講談社ノベルス
読始3/11 読了3/14
コメント・・・
というようなタイトルで混乱を仕掛けているが、シリーズを読んでいる人なら安心の、恋愛でもなければ面白いわけでもない。
作者の名前で売れてる系の物語。
人類最強の愛川潤が仕事に成功したり失敗したりする短編集。
面白いわけではないと言っているが、一章に一文くらいはなるほどなぁとインタレスティングな面白さは見つけられないことも無い。
『櫻子さんの足元には死体が埋まっている
蝶は十一月に消えた』
太田紫織 角川文庫
読始3/15 読了3/18
コメント・・・
今回もやっぱりマイペースな櫻子さんに正太郎がヤキモキするミステリ的短編集。
ヤキモキといっても単純な嫉妬心ではないだろうなんだかわからないモヤモヤした感じのものなので読んでる方も尻が座らずモヤモヤする。
そしてラストに出てきたのが敵になりそうな?謎の人物。
体中に毛が無く(剃り落としている?)蝶を追いながら旅して絵を描いているらしい、それでいて人を唆して殺人に導くような。
今後の対決はあるのだろうか。
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