20年11月

『異世界カフェ,11』『チャップリン暗殺指令』『いとみち,3』
『フレイム王国興亡記,1』『スレイヤーズ,16』『異世界居酒屋のぶ』
『駄犬道中おかげ参り』『異世界居酒屋のぶ,2』



『異世界でカフェを開店しました。11』
甘沢林檎 レジーナブックス


読始11/1 読了11/2

コメント・・・
いつも通り平和な世界。
アシュリー商会が食材を仕入れて売れるように流通というか、みんなの買い物を誘導する食材の使い方を世間に知らしめるべく・・・
料理コンテストを開いてみた。
ただしリサは審査員側でチャレンジャーではない。
コンテストに参加しないだけで、カフェおむすびの通常業務はある。
パルゥシャという名前にした(笑)マンゴーを利用したスイーツの考案。
いつもよりも料理の描写が細かいような気がするけど、前の巻から間をあけたせいでそう感じるのかなぁ?
それとも本編に書くことが思いつかなくてとりあえず料理描写で字数を稼いだのか。
ともかく他人の足を引っ張ってどうにかしようとか言う展開は無く、何度もいうように平和な世界。




『チャップリン暗殺指令』
土橋章宏 文藝春秋


読始11/3 読了11/6

コメント・・・
戦後の日本。
まだ訓練生であったが故郷に戻れば極貧の中家族を失っていた津島新吉。
似たような境遇の彼ら軍人は革命を起こすべく立ち上がる。
標的は犬養毅首相。そして日本巡業が決まったチャップリン。
チャップリンの物語と、青い感情のままに暴走した若い軍人の物語。
でも、若者らの気持ちはわかるが、こうやっても国が良くなる可能性はほぼゼロだなぁと。
特に軍人らの単純さを利用して暗殺を起こさせた空気も匂わせているので、テロの苦味は濃い。
まぁ・・・昨今の日本首相は個としてのパワーがあるわけじゃないから、殺したところで何も変わらないだろうと、暗殺を恐れる必要はないかもしれないが。
岡目八目とは良く言ったもので、こうしてテロを起こすのも已む無し、という人々の姿と。同時にそんなやり方じゃあ世界は何も良くならないということが良く見えてしまう。
チャップリンみたいに笑いで世界を少しでも良い方向に舵取りしたいという気持ちが欲しいよね。




『いとみち,3』
越谷オサム 新潮社


読始11/8 読了11/10

コメント・・・
コンパクトサイズの津軽弁メイド相馬いとも高校三年生。
卒業後の進路を考え、部活とバイトの後輩に何かを残したく。
そんな高校最後の生活を駆け抜ける青春小説。
地味で引っ込み思案のいとだからなかなかうまくいかないけど、それでもファイトがイイ感じ。
三部作完結、面白かった。




『フレイム王国興亡記,1』
疎陀陽 オーバーラップ文庫


読始11/15 読了11/17

コメント・・・
異世界に召喚された銀行員。自称普通の人、松代浩太。
その世界には別に魔王が迫っているということも無く、まぁ学者気質の魔導師組合がなんとなく挑戦したら成功してしまっただけの召喚であった。
しかし、なんとなく平和なその国は、イマイチ財政がピンチだった。
浩太はどちらかといえば貧しい海辺の町に送られ・・・そこで銀行員として地方財政立て直しに力を貸すこととなるのであった。
経済は難しいねぇ。
主人公が行えばだいたい成功するので(笑)こういうやり方があるのだという一つの方向性を覚えていこう。




『スレイヤーズ,16 アテッサの邂逅』
神坂一 富士見ファンタジア文庫


読始11/18 読了11/18

コメント・・・
第二部。が、始まるかもしれないし単発かもしれない。そんな一冊。
魔王軍の一角を蹴散らして久しぶりの里帰りをしようと思ったところで出会ったトラブル。
・・・
ココまでの状況をイマイチ覚えていないので「???」って感じなのだが。
まぁ、シリアスでは無い雰囲気でずっこけはっちゃけバトルが勃発する。
懐かしく、たのしい。




『異世界居酒屋「のぶ」』
蝉川夏哉 宝島社文庫


読始11/19 読了11/20

コメント・・・
コミック化して、アニメかもした人気作。
異世界・・・と言っても魔法やモンスターは居なさそうな?中世イギリス感のある世界に繋がってしまった居酒屋のぶ。
言ってしまえば食文化の低いところで全力全開な美味をお手ごろ価格で提供する。
なんということもない平和なお話。
問題があるとすればお客さんたちが大好きな「トリアエズナマ」という飲み物のことを拙者は好きではないというところ(笑)




『駄犬道中 おかげ参り』
土橋章宏 小学館


読始11/24 読了11/30

コメント・・・
あまり好きなタイプの話ではなかった。
そもそもタイトル詐欺というほどでもないが、メインが犬ではなくばくち打ちの自称土壇場の辰。
金を使いきって困っていたところ、むかしばくちに勝って景気が良かった時に投げた銭・・・伊勢講の積立金。
そのくじに当たって長屋のみんなの代表としてお伊勢参りに行くことになった。
路銀をばくちで増やしていっぱい土産を買って帰ってやるぞ、って失敗フラグやん。
そして道中に出会うは、丁稚仕事を放り出して姉の結婚式に向かう小僧。子供ができないことを苦にして死のうとした若妻。伊勢参りの代参犬翁丸。
代参犬は実際にいたと思うけど・・・どうやって伊勢に向かったんだろう?道中のみんなが引きずってくれるのかなぁ?
そして目的を果たして帰宅するということをどう判断するのだろう。実に謎である。
最後は上手くまとまったけど、ばくちで解決ってのは好みじゃなくて読み進まなかったな。




『異世界居酒屋「のぶ」 二杯目』
蝉川夏哉 宝島社


読始11/30 読了12/3

コメント・・・
コミック化して、アニメかもした人気作。
1巻は文庫で読んだけど二巻はノベルス?だ。いや、どうでもいいけど。
今回のキーアイテムは出会いの護符。
効果があるのか無いのかわからないけど、次から次に誰かを出会わせ、そして次の人の手にわたっていく。
じつに連鎖する物語。連作になっているのがわかりやすい。
魔女と魔女狩り枢機卿とあと色々。




トップに戻りたい
リストに戻る