20年9月

『マルドゥック・アノニマス,4』『化学探偵Mr.キュリー,4』『神様の御用人,3』
『ツボ押しの達人』『武姫の後宮』『神様たちのお伊勢参り』
『出雲のあやかしホテルに就職します』『クドリャフカの順番』


『マルドゥック・アノニマス,4』
冲方丁 ハヤカワ文庫JA


読始9/3 読了9/6

コメント・・・
前の巻からずいぶんあけて読んだから、展開を忘れていた。
ウフコックを狙い、全てを均一化イコライズしようとするエンハンサーのハンター。
一方、今までのようにイースターオフィスの活動に集中できない・・・学園生活をメインに送るように言われているバロット。
しかしそんなことはガマンできないのだ。
それでも感情ではなく法学部で鍛えた理論でスジを通すのだ。
味方にはスジを、敵には暴力を。
さて、話はどこに着地するのか。何巻で終わるのか?




『化学探偵Mr.キュリー,4』
喜多喜久 中公文庫


読始9/6 読了9/8

コメント・・・
いつもの通り(笑)、庶務課員の七瀬舞依によって化学講師沖野晴彦の元に届けられる不思議な事件たち。
人の心という科学的でない部分まで解決するのはいかがなものか?
いや、いいんだけど。




『神様の御用人,3』
浅葉なつ メディアワークス文庫


読始9/9 読了9/13

コメント・・・
例によって神様のことを知らないのに神様の何でも相談所をやらされている若者の物語。短編連作。
信心の力が減って能力や記憶や、いろいろなものが剥がれ落ちている神様。
なかなか八百万の神全てを信仰支え続けるのは大変なのだ。
それでもモフモフ狐神の黄金を引き連れて萩原良彦は東奔西走。
他人・・・他神の悩みを解決するのが忙しくて自分の苦しみを忘れつつ、むしろ完全に忘れて復活完了?
でも再就職が決まったら神様の仕事どころじゃなくなるから復活できないのかな(笑)



『ツボ押しの達人』
室積光 講談社文庫


読始9/14 読了9/15

コメント・・・
達人シリーズの多分第三弾。
週刊ゴシップ誌の新人記者をしている中根望来みく
ある日、山奥に居る達人の取材をして来いと命令される。
それはヤクザが編集部を狙っている気配を感じての編集長からの疎開命令でもあった。
前二作の登場人物らと山奥で生活しながら取材と、せっかくだから昇月流柔術の修行。
達人の昔話は戦地での悲しく強く生きた物語。
それ以外はだいたいコメディタッチ。
軽くてサクサク読めるけど、軽すぎるかもしれない感はある。




『武姫の後宮』
筧千里 カドカワBOOKS


読始9/16 読了9/19

コメント・・・
貴族令嬢でありながら武技をたしなみ戦場を走り回っていたヘレナ(28)が突然、皇帝の後宮に送られることになった。
新帝が即位したとき未婚であれば貴族は必ず娘を差し出さなければならない決まりである。
そんなわけでお上品でドロドロした世界に突然放り込まれた筋肉女のドタバタ劇。
まだ話は準備段階でたいして展開しない。
章題にイチイチ「脳筋令嬢の」と書かれているようにヘレナの得意技は知ったような表情で「なるほど(さっぱりわからん)」と返事をすることである。
一方、皇帝のほうは「くくく」と悪役笑いが板についた困った人であるか。




『神様たちのお伊勢参り』
竹村優希 双葉文庫


読始9/21 読了9/23

コメント・・・
派遣切りをくらいヒモと別れて、神頼みのお伊勢参りに行ったら最後の財産というべき財布を奪われ、追いかけたところで茂みに迷い込む。
鳥居を抜けた先にあった不思議な宿屋で働くことになる谷原芽衣。
あまり働いているように見えないオーナー天と子供のような料理人の燦とたった三人での宿泊業。
そしてお客さんは伊勢の天照大神に御挨拶しに行く神様たち。
芽衣、目いっぱい頑張ります。って感じのハートフル要素多目の物語。




『出雲のあやかしホテルに就職します。』
硝子町玻璃 双葉文庫


読始9/24 読了9/25

コメント・・・
上の本とまぁ似たようなもの(笑)
なんかソレ系のテーマでの募集があったのかな?
ついでにニコニコ静画でマンガ版を読んでいるのだが。
アッチは省略されたり連載が細切れで読んでるうちに話がわからなくなったりとイマイチだな。
うん。原作まで読むべきか悩んだんだけど、読んでスッキリできた。
霊を見る目をもっている時町見初は就職活動するたびに会社の不祥事が噴出して次々と潰れていって完全に沈没状態だった。
そんな彼女がスカウトされたホテルは霊が出るとうわさでさびれかけ。
でも実際は霊が出るのではなく、人間以外の存在も泊まりに来るホテルだったのです。
こっちもあやかしハートフルな物語。実に方向性が近い。




『クドリャフカの順番』
米澤穂信 


読始9/26 読了9/

コメント・・・
氷菓シリーズ第三弾。
ロシア語っぽいクドリャフカの意味がわかればタイトルだけで謎は解けるのであろうか?
ともかく、これから始まる文化祭。
わくわくしながらも、なにやらマヤカがやらかしてしまった空気を出している。
ドンマイ気にするなとフォローされながら・・・
そして始まる、学園祭の中でつまらないものを拝借する謎の怪盗、十文字。
ホータローは犯人の正体に辿り着けるのか?




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