22年3月

『死物語(上)』『死物語(下)』『御三家が斬る!』
『つかまえてたもれ』『それみたことか』


『死物語(上)』
西尾維新 講談社BOX


読始3/3 読了3/13

コメント・・・
リアルと同時間軸らしいこの世界も悲しいことにコロナ禍にあるらしい。
大学の授業はリモートだ。
そして吸血鬼の世界でも干乾びる感染症が拡大しており多数の死者が出ているらしい。
感染の中心地である、忍をうつくし姫から吸血鬼にした存在、デストピアなんちゃらのところへ向かうのだが・・・
タイトルの通りというか、死がテーマなので暗いな。
ウイルスが相手だから派手なアクションもないし、ほぼ会話と会話と会話と推理?
陰々鬱々でスカっとしないのでイマイチ読む速度が上がらなかった。
というかまぁ、つまらないと評してもいいかな。
りぽぐら程ではないにしろ、西尾貯金・・・今までのネームバリューがあればこそ読んでもらえる系作品かなぁ。




『死物語(下)』
西尾維新 講談社BOX


読始3/13 読了3/13

コメント・・・
上巻で阿良々木君が大学を卒業したところで完結したと言えば言えるのだが、なぜかくらいついてきた下巻は撫子物語。
謎の南国で全裸になったりするけど、いつものように例のごとく本編の挿絵は無いのでどうにもならない。
上巻に比べれば、すっとぼけた面白ストーリー。
でもまぁ、内容は無い方に近い、戯言だね。
そんな一冊が物語シリーズとりあえずの〆なんだぜ・・・
まぁ売れ線だろうからまた新しいシーズンが始まるのだろうが。




『御三家が斬る!』
井川香四郎 講談社文庫


読始3/15 読了3/22

コメント・・・
序盤はスカっとしない。
もともと舞台が綱吉の治世。地震火山噴火津波やなんや。それに伴う飢饉。状況を鎮めようとしたとんちんかんな悪法、生類憐みの令。時代だけでもうんざりする。
さらに起きる事件も解決したようなしないようなモヤモヤ感が残る。
そしてこんな都合のいい人たちが居なかったリアルだとひどいことがありました。完。となってしまうのだろうと思うとなおさら。
同意見が多かったのか、最後にはわかりやすい時代劇のような勧善懲悪モノになっていると思う。
時代劇で有名なキャラクターが一堂に会するというアイデア自体はいいのだが。




姫様お忍び事件帖 つかまえてたもれ』
沖田正午 徳間文庫


読始3/22 読了3/25

コメント・・・
武州から江戸に出てきた冴えない風貌の侍、小坂亀治郎。
お付きの仕事が終わって数日の江戸見物の休みをいただいたのだが・・・
吉原に行くための金は掏られる。謎の少女は助ける。ヤクザと喧嘩したら行方不明かかどわかしかの被害にあった女の子を探すことになったり。
じつにトラブル祭り。
上の本では御三家が出てきたが、こちらは御三卿の清水家の姫君、鶴姫が登場だ。
何もかもわかっているようなわかってないような、イキオイだけの姫様が場をかき乱す。
乱して泥沼の底から悪の根っこを掘り出せればよいのだが。
しかし、意味ありげだった折り返しのおかしいひらがなだらけの届け文には何の意味もなかったのだろうか



姫様お忍び事件帖 それみたことか』
沖田正午 徳間文庫


読始3/28 読了4/1

コメント・・・
鶴姫の嫁ぎ先は亀治郎の仕える武州槻山藩であった。
結婚を目前に、もう少し外出したいなぁと鶴姫は前回のメンバーを集めてふらふらっと町へ抜け出していく。
亀治郎だって偶然再会した世話になった人物という体で供回りチームに加えるのだ。
しかし、今回も町遊びは失敗する。
お店取り潰しにあったという娘が泣いているのだ。
姫様は水戸黄門よろしく、事件の解決に向けて全力で乗り出すのであった。




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