二月後期

『かつどん協議会』『トップランド1980』『トップランド2002』
『スレイヤーズすぺしゃる,21』『ハートレス・レッド』『砂塵の国の魔法戦士』
『バレッツ&バンディッツ』

『かつどん協議会』
原宏一 ベネッセ


読始2/18 読了2/19

コメント・・・
表題作を含む中篇三本。
かつどん協議会・くじびき翁・メンツ立てゲーム
かつどん協議会はカツ丼に対する熱い思いが綴られているものの、収拾が付かなくなったのかコワレオチで期待してた分だけガッカリ度が増した。つーか、一冊全部カツ丼だと思ってたから頭の中が???になりましたよ。
まぁ、ストーリーはともかく、かつどんを食べたくなるほどの美味しい描写はみごとでした(笑)
そして、くじびき翁はオチこそ先読み出来てしまったがなかなか満足して、メンツ立てゲームが奇麗に締めた、と。
後に行くほどいい作品だと思う。
とりあえず満足。




『トップランド1980 紳士エピソード,1』
清涼院流水 幻冬舎文庫


読始2/19 読了2/23

コメント・・・
前書きが、疲れる。小説の枠を超えた大説だから小説としての面白さは無いかもしれない、って泣き言から始めるなよ、と。
内容が面白ければ読者は勝手についてくるんだってばよ。
で、内容は基本的に当時の事件のコピー(爆)
トップランシリーズで活躍した藤笙造が生まれてから育っていく描写とともに、その年の大ニュースが流される。
1950〜1980年。一番メインに書かれている事件は三億円事件かな。
まぁ、つまらないというほどではないが面白いというほどでもない。
ノスタルジック年表という形でしか役に立たないかな。




『トップランド2002 戦士エピソード,1』
清涼院流水 幻冬舎文庫


読始2/23 読了2/25

コメント・・・
紳士が戦士になったということで、てっきり藤笙造の話の続きだと思っていたのだが、再び天使、貴船天使の物語になっていた。
2001年におきた事件とともに、生きる貴船天使。
2001年と言えば、同時多発テロ、アメリカのツインタワーらがボゴボゴにされた年である。
ワールドカップも控えてウキウキな年でもあったが。おおむね悪い事件が占めている・・・
文章的には、かなりバカ。あるいは無茶。
アルファベットなルビ。カタカナ文字や国名人名に、たとえば中国にCHINAと書いてみたり。
あとは、段組。文字の並べ方にも気を使ったとか。
巻末でレイアウト遊びについてじっくりと解説してある(笑)
まぁ、やっぱりコレといって爆発的な面白さはないけど、うん。単発的な楽しさはそれなりにある。
同時多発テロの記録として、あとは自分の戦士タイプを測るためのサバイバルQの問題用紙として、家に転がっていてもいい本かもしれない。




『スレイヤーズすぺしゃる,21
汝その名はスイートポテト』
神坂一 富士見ファンタジア文庫


読始2/25 読了2/26

コメント・・・
ついに、買わずに図書館で済ませることになろうとは。
これでも結構本屋をチェックしていたつもりなんだが、発売に全然気がつかなかった。
それとも、すでに売れ線ではなくなったと見切られて平積みされなくなったのかもしれないな。
相変わらず、テンポのイイ馬鹿話。
爆発するほどの笑いではないけど、安心感と及第点。
まぁ、コレなら買っても文句は言わなかっただろう。
ガウリィ外伝と言う名のリナ父外伝とか、微妙な見所もあるし。




『ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド』
上遠野浩平 電撃文庫


読始2/26 読了2/27

コメント・・・
九連内朱巳。人の精神状態をロックする力を持っているかもしれない、ひょっとしたら持っていないかもしれないけど持っているということにして統和機構のエージェントになった少女。
炎の魔女霧間凪の同級生でもある。
彼女の仕事は最近流行っている、『死なないまま目を覚まさない』という不思議な病人たちの発生理由を探すこと。
そんな彼女の仕事・学校生活・恋愛・友情などの物語。




『砂塵の国の魔法戦士』
水野良 富士見ファンタジア文庫


読始2/27 読了2/28

コメント・・・
魔法戦士リウイセカンドシーズン完結編。
今までの展開とはあまり関係なく、ファーストシーズンの片を付けにきた模様。
三つの望みをかなえるランプの魔神。
三つ目の願いをかなえた時、魔神は開放され世界を滅ぼすという。
そんな危険なマジックアイテムが盗まれたと聞き慌てるリウイ一行。




『バレッツ&バンディッツ 楽園の棺』
秋口ぎぐる 富士見ファンタジア文庫


読始2/28 読了3/2

コメント・・・
ファンタジーダウンタウン物。って言ってもワケ分からんか(爆)
魔法は出てこなかったけど、獣人くらいなら現れる悪人あふれる港町。
ここで当然のように盗賊家業を行う二人の少年。バレッツとミゲル。
銃使いのバレッツと銃以外の武器をなんでも操る騎士とか侍とか言う属性のミゲル。
とりあえず、ストーリー的にはそれなりに楽しく、ちょっとした事件がどんどん大事になって取り返しがつかないほど混乱してくる展開は巧いと思う。
だが・・・主人公に魅力が無い(爆)
バレッツはせいぜい三流チンピラにしか見えない。それ以外のキャラは皆、一癖持った怪しさがあるのに。
第一、この世界の銃弾はどの程度のスピードで飛ぶのだろうか。
バレッツの撃った弾ではないが、『最強の男』は手で受け止め、歯で受け止める(笑)
獣人の婆さんは大槌の柄で弾くし、マフィアの少年ボスは包丁で弾く。
別にいいけど、主人公の武器が銃であるだけに立場無いじゃんよ(笑)




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