四月前期
『無責任提督タイラー,4』・『幕末巨龍伝』・『椿山課長の七日間』
『大赤班追撃』・『天山疾風記』
『無責任提督タイラー,4 帰還編』
吉岡平 ファミ通文庫
読始4/1 読了4/2
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さて、さて、さて、ついにタイラー最終回。
世界の平和を守るため、宇宙の正義を貫くため、一人の女を救うため、彼らはあえて脱走兵の汚名までかぶり信濃との戦いに赴く。
守るべき女とは敵軍ラアルゴンの総大将たる皇帝アザリン。
倒すべきは叛逆宰相ワングと暴走戦艦信濃。
これにて無数の死者を産んだ戦争も終わる。
戦争なんて止めようと思えばいつでも止められるんだよな。
自爆テロとかいって、リアルには付き合いきれないよ。
『幕末巨龍伝』
津本陽 新潮社
読始4/2 読了4/9
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幕末から明治初期にかけて激動の時代を生きた男。
紀州藩の豪傑にして名智識である生臭坊主、北畠道龍。実在して、しかもそのスジでは結構な有名人らしい(拙者は全然知らんかったのだが)
高杉晋作の奇兵隊よりも三年ほど先に民兵を組織する。
そこで、下級国民はみんな兵隊にしてワシが実験を握る〜〜とか考えるのが難だが(笑)
しかし法福寺隊は、無能な家老たちのせいで出撃チャンスをイマイチ逃してしまい、そこそこの活躍しか出来なかった。
それでも腰抜け侍らがなんの活躍もしなかった舞台において、目立つことは出来た。
法福寺隊の力を背景に藩内で力を持ち、改革者となる。
肉体派僧侶である道龍はその身に似合わず(と言ったら失礼だが)各種外国語に堪能している男。
西洋の知識を元に、廃藩置県の実験的駆けとなる改革を紀州で進める。
協力やら妨害があったが、これで今度は明治政府に名前を売り込むことに成功。
そこからさらに弁護士学校を設立したり、腐りきった本願寺を建て直すために東京に移転させようとしたり、まぁ、波乱万丈にもほどがある人生を送る(笑)
なかなかエネルギッシュな話で楽しめた。
『椿山課長の七日間』
浅田次郎 朝日新聞社
読始4/9 読了4/12
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椿山和昭。デパートの売り場担当課長。
不景気の中、必死に働いていた彼は過労死でポックリ逝ってしまう。
だが彼は黄泉返った。死と罪状を不服として。
特例として初七日の間だけ(全く別の体を与えられて)地上に戻されたのである。
と、いっても、その時すでに死んでから4日経っているのであと3日が制限だ。
割合ありがちなストーリーなんだが、そこを、他に二人。
任侠と表現するのが似合うヤクザと、クレバーで賢い小学生。
彼らもそれぞれの事情で黄泉返り、三人の存在はほんの少しだけクロスしながら話が紡がれる。
彼らが自分の死を受け入れ、成仏するまでの感動物語。
しかし、新聞に日刊連載していただけに一本の小説としての完成度はイマイチ。
七日間というタイトルにたいして三日間しか現世に戻ってないし(笑)
でも構成がどうとか言う以上に、泣かせ系の浅田節が効いていて、涙が・・・
そんな感じ。
『大赤班追撃』
林譲治 徳間デュアル文庫
読始4/12 読了4/14
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マイケルと美鈴親子の宇宙船フェニックス号は木星大赤班の調査の仕事を受けた。
マイケルの知人であるらしい大田のおばちゃんの依頼で。
だが・・・
調査中、事故で無線装置故障。そこに通りかかったノータリン艦長を乗せた軍艦。
無線による返事がないということでいきなり攻撃してきた(爆)
不審船を撃墜してポイントゲットとかねらっている軍艦vs武器も無い調査船。
調査船がいかにして知恵を絞り、技術をフルに発揮して逃げ切るか。
なんとかなるとわかっていても、なかなかスリリングで楽しかった。
『天山疾風記』
松下寿治 富士見ファンタジア文庫
読始4/14 読了4/15
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史実を元にしたフィクション。
歴史書「漢書」に登場しないのはヒロインだけという。
主人公、陳湯はダラダラとした遊び人風の男。
そんな彼が西方警護の職につき、匈奴と戦い一泡吹かせる話。
多勢を無勢で相手するという燃えるシチュエーション。
まぁ、難があるとすれば、主人公の強さが説明無しなのがね。
匈奴の王が強いのは問題ないのだが・・・
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欄外 ゲームの伝道
モンスターハンターを続けています。
ようやくハンターランク12となってラオシャンロン撃破。
だが、もう少し稼がないと☆4には届かない。