六月前期

『真・女神転生V』『しゃばけ』『九十九十九』
『デルフィニア戦記,13』『催眠』

『真・女神転生V ―NOCTURNE 混沌』
蕪木統文 ファミ通文庫


読始6/3 読了6/3

コメント・・・
ゲームはまだプレイしていないけど・・・まぁ、女神転生シリーズは大好きだ。
悪魔と悪魔を合体させて、さらに強い悪魔を生み出して戦わせる。
しかし、3はちょっと違うゲームだったような・・・
それはそれとして、この小説は。
世界観very good。キャラクター魅力ショボンヌ。ってとこかな。
何かが起きて東京は一瞬で荒廃。残った人はほぼゼロに近く、二つの悪魔勢力、マントラ軍とニヒロ機構が小競り合いを起こしている。
そんな中、一応主人公のシンは謎の絶対的な力を持って一人戦う。
人のため、正義のため、ではなく・・・
悪魔に試練を与えるために!?
雰囲気には満足した、しかし・・・やっぱりどのキャラクターも面白みがないというか・・・
主人公(と思われるキャラ)が何かに操られるだけの人形みたいなのは斬新というよりも、ナニだな(爆)




『しゃばけ』
畠中恵 新潮社


読始6/4 読了6/6

コメント・・・
年がら年中寝込んでいる病弱な薬問屋の若旦那と、彼に仕える二人の手代。
その手代は・・・なぜか妖怪の白沢と犬神。
今は亡き祖父が若旦那のために連れてきた者なのだが・・・
また、若旦那の周りにはさまざまな妖怪が集まっていて、なぜか彼を守ろうとする。
そんな若旦那の生活する江戸で、謎の連続殺人事件発生。
「薬を出せ」と言い、薬を見せると「これじゃない」と暴れ出す。
一人目の犯人がつかまっても次に別の人間が同じ事をする。
一体全体何なのか・・・
ってな感じ。
ほんわか世界はまぁ良し。
仕事をしようとすると「そんなことはしなくていい」と周りに仕事を奪われてしまう若旦那とか、彼を激しく過保護に見守る両親とか、幼馴染でお菓子作りが苦手な和菓子屋の跡取息子とか、キャラクターはいい味を出している。
ただ、事件そのものは実も蓋もなく、その手の話を読んでる人なら当たり前すぎて「なんだかなぁ」と物足りない気分になる。
とりあえず・・・「成功した」薬屋探偵 ってとこかな(笑)




『九十九十九』
舞城王太郎 講談社ノベルス


読始6/7 読了6/12

コメント・・・
つくもじゅうく。清涼院流水のJDCシリーズで主人公だったキャラの名前。
そんな彼がなぜか舞城王太郎によって描かれる。
が・・・ダメ(爆)
何がダメって、全然あの九十九十九じゃない。見ると気絶するほどの美形という点以外に共通項無し。
まぁ、文章が下手なわけではないし、九十九十九にはそれほど思い入れがないからスルーできないこともないけど・・・
ストーリーは、次の章が前の章を小説内小説として喰ってしまうウロボロスのような入り子構造。
そんな感じで突拍子もないバカ話が繰り広げられる。
まぁ、実績があるから許される本であって、新人がこんな感じの話を書いたら「電波強すぎwww」の一言で切り捨てられる話だね。




『デルフィニア戦記,13 闘神たちの祝宴』
茅田砂胡 C☆ノベルス


読始6/12 読了6/14

コメント・・・
戦記という割りにしばらく戦争は起こっていないな(笑)
ほんの少し、暗殺者による攻撃が続いているが・・・戦争というには不足かな。
どこかの国から依頼を受けておこなっている暗殺ではないし。
と、いうことで基本的にはのん気に恋愛話。いや、恋愛っていうか、結婚話ですか。
事の発端は、王妃であるリィをドレスの正装でパーティーに参加させようという企みであったが、無理を通して道理を引っ込めてしまったため、イヴンやナシアスの道理は踏みにじられ無理を通させられる(笑)
ま、都合よく面白い本、かな。




『催眠 hypnosis』
松岡圭祐 小学館


読始6/15 読了6/16

コメント・・・
別にSFチックなストーリーではない。
出てくるのは、インチキ催眠術師と心理カウンセラー。
何の考えもなしに手っ取り早く有名になろうと、催眠術師の看板を背負ってみたものの上手くいかずに(当たり前)酒びたりになっていた実相寺の前にヘンな女が現れた。
会話中に突然人格変化して、自分は宇宙人だ。相手の心が読める。と言い出し、実際に実相寺の考えていることを当て、じゃんけんの勝率は100%。
彼女を占い師として紹介して自分はマネージャーとなりウハウハモード。
そんな彼女をテレビで見かけたのがカウンセラーの嵯峨。
「あれは二重人格じゃないか!?早く治さないと精神が壊れる恐れあり」と、判断する。
そして、彼は押しかけ治療に向かうのだが・・・
心理カウンセラーによる催眠誘導はインチキでも怪しいものでもないという理性的な紹介?
問題は、そのカウンセラー達が熱血すぎることか(笑)
熱いのは悪いことではないけど、セルフコントロールが効かないほどに熱いのはどうかと。
ある意味信用できませ〜ん(爆)




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欄外 ゲームの伝道


モンスターハンターを続けています。
最後の敵、黒龍が登場しなくて・・・
困ったもんだ。