十一月後期

『ネシャン・サーガ,2』『蘭剣 からくり乱し』『退魔針 鬼獣戦線』
『エンディミオン,下』


『ネシャン・サーガ,U 第七代裁き司の謎』
ラルフ・イーザウ 酒寄進一:訳 あすなろ書房


読始11/20 読了12/5

コメント・・・
胡蝶の夢。足の不自由な少年ジョナサンが夢の中で体験する冒険物語。
夢の中の自分はヨナタンとして、裁き司に伝説の杖ハシェベトを届ける任についている。
前巻は海に落ち、ようやく辿り着いた土地は禁断の地。そんな危険地帯をなんとか抜け去って・・・
という所まで進んだわけだが。
今回も次から次に面倒なことが降りかかってくる。
しかも今回はどちらかと言えば善神イェーヴォーの側にいる王様が、光の杖ハシェベトを(使い手であるヨナタン込みで)手元に置き、権勢を高めようと企むものだから困ったものだ。
新たな仲間を加えたりしながらヨナタンは海を行き、街を抜け、砂漠を踏破する。
道中の話は微妙に「?」な展開も含むが、締めくくりはなかなか良かった。




『蘭剣 からくり乱し』
菊地秀行 


読始11/21 読了11/24

コメント・・・
からくり師蘭剣の二作目。
蘭剣・・・作者ですらも何者なのか決めかねている謎の主人公。
朱色の鎧櫃を担いで旅をしている。旅の理由も謎だ。
ただ、行く先々で人形を使う。
蘭剣が操るわけではない。
強い思いを込めて描いた顔の絵をその人形に貼ると、人形はその人物となって動き出す。
それは夢か幻か。その結果が吉と出るか凶と出るか。
そういうタイプの話。ハデさは無く、しんみり系短編集。
それなりに良い。
昔、一作目を読んだときはツマラン、と思ったんだけど・・・
ひょっとしたらワビサビを理解できない年頃で読んだせいなのかな、とか思ったり。




『退魔針 鬼獣戦線』
菊地秀行 ノンノベル


読始11/24 読了11/27

コメント・・・
マンガ版完結記念?
ソッチでは退魔針の使い手がよりにもよってクトゥルーの邪神と戦う話なんだけど。
そのせいか、今回の対鬼、というのはなんだか拍子抜けという気もする。
喩えるなら、ミサイル相手にしてたのが拳銃相手になったというか・・・
まぁ、どっちも当たれば死ねるけど(爆)
鬼。そう、だから、弱いってワケじゃない。
針を刺せば「すでにそこは弱点ではない」とかいって元気に反撃するイキオイで。
気楽に読める伝奇アクション、か。
オマケ短編付。




『エンディミオン,下』
ダン・シモンズ 酒井昭伸:訳 ハヤカワ文庫SF


読始11/25 読了12/5

コメント・・・
すでに閉鎖されたはずの転移ゲートを開くアイネイアー。
様々な星の河をつなげて作ったテテュス河を彼女らは筏で下る。
果たしてその目的地は?追っ手のパクス軍の目的は何なのか。
いやいや、直接の追っ手であるデ・ソヤ神父大佐は男気に満ちた軍人だ。
まぁ、そうでなければ量子ジャンプの度に死んでしまう旅など出来るわけは無いが。
なかなか面白かった。
が、ハイペリオンの没落(下)のあとがきにあった、4部作の中ではエンディミオンが最高!!というほどの興奮は無かったかな。




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欄外 ゲームの伝道


モンスターハンター。
不可能領域の一つと言われていた☆6ラオソロ撃破に成功。
というメモがこんなところにあるとは誰も思うまいwww

そう。今回も失敗だと思って画面も見ずに攻撃を続けていた。
部位的にシッポに分類されるその位置は非常に硬く、攻撃が弾かれてしまう。
具体的に言うと、通常時の25%以下のダメージしか与えられないところだ。
ソコに向かって、攻撃>弾かれ>攻撃>弾かれ>攻撃>弾かれ>>>
繰り返していると、クリアの音楽。
いつもどおり、砦の防衛成功だと思っていたのだが・・・
ふとテレビを見ると横たわった老山龍の姿が!
あわてて剥ぎ取り開始(笑)
残念ながら逆鱗は出なかったが、それ以上の満足感が・・・
・・・
無かった(爆)
いや、うれしくないんじゃなくて、倒した事に気付かなかった間抜けさがなんとも言えず、うぐぅな気分。
もう一度、今度は画面を見ながらクリアするとしますかな、と。