十二月前期

『魔道士の掟,1』『吸血鬼ハンターD,3』『顎十郎捕物帳』


『魔道士の掟,1 探求者の誓い』
テリー・グッドカインド 佐田千織:訳 ハヤカワ文庫FT


読始12/6 読了12/8

コメント・・・
あらすじの『リチャードは自らが持つ大いなる力を知った』という部分に「なんだかなぁ」と不安を感じたが・・・
杞憂だった。
森の案内人であるリチャード青年は、別に力に目覚めずとも真っ直ぐで一生懸命なナイスガイであった。
父の死の原因を探していた彼は、森で何者かに襲われる女性を救う。
そして、彼女を手伝うことが自分の知りたいことにぶつかるための一番の方法だというお約束の展開。
それが面白くなるのはやはり主人公の人徳であろう(笑)
魔法の無い世界から「境」の向こう側、魔法のあるミッドランドへと彼は向かう。
なかなか続きが楽しみ。




『吸血鬼ハンターD,3 D―妖殺行』
菊地秀行 ソノラマ文庫


読始12/9 読了12/11

コメント・・・
滅び去ったばかりの村で長老が「娘を取り戻してくれ」と依頼をする。
そして、その言葉を聴いたマーカス兄弟とDは、娘と吸血鬼を追う。
相手は貴族の中でただ一人、徳を讃えられると言われるマイエルリンク男爵。
超人的なファンタジーバトルとせつない恋の物語。
報酬のために同業者を後ろから狙うと言われるマーカス兄弟の攻撃をかわしつつマイエルリンクに戦いを挑むか。
とりあえず・・・
場面転換が速くて、油断してると何がなんだかわからなくなったり(爆)
3巻になってクールで物静かなDというイメージが固定されたかな。




『顎十郎捕物帳』
久生十蘭 


読始12/11 読了12/16

コメント・・・
アギト十郎とはえらくカッコイイ名前だなぁ・・・
その正体は唇から下が4寸・・・大雑把に計算して12センチの超ロングあごの持ち主。
あご十郎であった・・・ 本名、仙波阿古十郎。
だが、それを真正面から言えるわけではない。
ずいぶんと過剰反応して、普通に刃傷沙汰を起こす男だからだ(爆)
そんな愉快な顔の彼がものすごい勢いで謎を解く短編推理集。
どれくらい速いかと言うと、事件発生から何の勿体もつけずにいきなり解決するくらいだ!
西澤保彦の短編がこれに近いかな。
そんな感じでなんと24本もの話が詰まった特濃本。江戸情緒も抜群。
顎十郎とゆかいな仲間たちの話を堪能した。




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欄外 ゲームの伝道


PS2ソフト、ガンダムvsZガンダムを購入。
遊び甲斐がありすぎて何をしていいか分からないくらいだ。
発売日に即購入したのは大当たりだったな。